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恐ろしい化け物だ。こう言うしかない。
「ナカ、ムラ先生……どう、します、か?」
愛村さんはビクビクしすぎて、言ったこともうまく言えなかった。俺もそうだけど。
「と、とにかく、さ、先に、みんなを、ここに離れるんだ。あそこに、森林が、あるらしい。あっちに、着いたら、また行動を、決めよう!」
俺は愛村さんが聞いたかともかまっていられなく、ただ近くにいる生徒たちを一人ずつ指示する。慌てすぎて正気でもない生徒に少し乱暴なやり方で、引きずるや拳で殴るなど、一人ひとりに離せられた。そして、俺は愛村さんの方を確認して、彼女はもう他の生徒たちと一緒に森の方向に向かった。
学生たち全部森へ向かった。ここに残ったのは俺しかない。俺は少し冷静な感情を取り戻し、次の行動を考えている。
そしてまた思わず化け物の方へ見た。化け物は俺らを気づいてなかったのようだ。ずっと原地にあのいっぱい鋭い牙が生えている口を開閉して、ハアハアと息をするように見える。
気付かないのは目と耳がないだろうか?もし化け物は野生動物、それとも感覚がするどい生き物だったら、さっきの騒動じゃ気付いてもおかしくない。しかし動いてない。
だとしたら想像できる可能性は:
1.あの化け物は見た目では判断できない善良な生き物だ。
2.騒動を察知できる感覚器官がないや感覚器官が鈍いなど、ということだろう。
どっちにしろ、俺はあんな化け物を刺激したくない。ここから離れた方が最善策だ。
そう思うと、俺はさっそく森林の方へ行った。時々振り返って、急に追いかけてこないだろうと注意していた。
最後順調に進んだ。森の前に無事に着いた。俺はもう一度化け物の方に向かうと、すっかり豆のように見えた。ちょっと安心したが、逆に思えば、こんな距離でも見えるということだ。
化け物のサイズだと、あの口と腕で襲ってきたら、俺らを殺すのは容易いことだろう。想像するだけでゾッとする。
こんなことを考えないように、俺は生徒たちの方に向いた。一部の生徒は群集でいて、一部は木を支点として側に立っている。もう一部は直接地面に座っている。みんなほとんど同じ顔だ。悲しい、切ない、苦しい、失望、落ち込む、憂鬱……全員の顔が曇っている。
わからなくもない。俺も同じだ。ただ普通に学校に通うのに、こんなところに来るなんてわけがわからない。しかも怖そうな化け物もいるし、死んだら全くシャレにならん。
もし今ただの夢だったら……
俺は思わず自分の腕をきつくねじった。ねじった痛みが俺に現実だと認識させた。
息を吐いて嘆いた。
「やっぱり夢ではないようだ。」と俺は思った。
そして生徒たちを見つめて、人数を数える。また愛村さんの方へ行った。
「誰もはぐれないでしょうか?愛村さん、人数の確認することを手伝ってくれませんか?」
「ふ……お、うん、はい!」
もとのところからここに来るのは少し距離があったせいか、愛村さんに話しかけた時まだ呼吸を調整しているようだ。返事も調整した後からした。
さっき表決する時人数は確定した。三十五人に愛村と長谷川と古村と三人に加えて、意外がなきゃ三十八人いると思う。
俺が数えた結果も三十八人だが、愛村さんの報告を待っている。
だが愛村さんが俺に三十七人だと報告した時、心を乱された。間もなく聞き直した。
「誰か途中トイレに行くとか離れるとかいませんか?」
「い、いません……」
「それはおかしいな。三十八人いるはずが……ちょっと待って、愛村さん。この人数君も含めたのか?」
俺の話を聞いた後、愛村さんは少し呆気にとられ、気まずく笑った。
「は……わ、忘れました。」
ふう!ちょっと焦ったが、数え方の間違いだけで何よりだ。
愛村さんは多分恥ずかしいと思って、照れくさそうな動きが増えた。手を掻くとか腕を掴むとか髪を撫でるとか……
俺も学生時代経験したし、理解できる。彼女に言えるのは一言だけだ。
「気にしなくていい。人数のことを教えなかった俺も悪かった。」
「うん、うん……」
しかし彼女は一時釈然としないようだ。目も向いてくれない。
説明する時間も配慮する時間もないし、とりあえず時間で消化するしかない。
彼女に照れ続けないように、俺は少し距離を取った。ついでに周りの環境を観察した。
目の前に緑豊かな森だ。鬱蒼としげった樹木が大空を覆っているらしい。また茶褐色な木々に奥の方に続いて、陰気な雰囲気になった。この森から不思議な感じがした。
そして森林の両方に木々が続いていた。まるで森林を分水嶺として、森林――平原と分かれている。何処に向いても木が地平線に続いている。
もしこの森の面積は目に見える範囲だけなら、運が良ければ一時間か二時間かをかけて外側で通れるだろう。しかし数日間か数ヶ月間かさえも必要なら、直接森を通るのか、別のルートにいくのかと考えなければならない……どうであろうと、直接森を通るのがきっといい選択ではない。
だってこの森は異様な雰囲気が漂うし、変な感じもする。たぶん奥の暗い感じに影響されたのだろう。外見では見れば、プロでもない人も勝手に入るところではないことがわかるはずだ。
それなら、今できることは多くない。
とりあえず生徒たちに集合して意見を聞こう。
「よし、全員集めて次の行動を決めましょう。」と俺は愛村さんに言った。
振り返って愛村さんを見たが、愛村さんは悲しい顔で地面を見ている。話を聞いてなかったらしい。
俺は彼女の目の前に手を振って、愛村さんは意識が戻るように俺を見てこう言った。
「どうしました?中村先生。」
「みんなを集めて次の行動を決めましょう。」
「あ……はい。」
愛村さんは頷いて、大人しく人が多い方へ行った。俺は他の人たちを集めた。数分かけて、全員集合完了。俺は愛村さんに隣に立たせて、自分はみんなの方に向かってそう言った。
「では皆さん、先生は皆に集合するのは次の行動を相談したいです。もし疑問があれば言ってください。更に意見を出してください。そうでなければ先生一人ができるのは限界があるので。」
みんな返事してないけど、この状況を受け止めなきゃならない。それにみんなさっきより冷静になったそうだ。今回なら答える期待がくれるだろう。
「では無駄話はここで、直接言います。先生もこんなこと初めて遭うので、誰か提案がありませんか?私は一応二つ提案があります。一つ目は安全地方を探して救援を待つ。二つ目は自発的に助けを求める。」
結局また沈黙した。直接愛村さんに発言させたほうがいいかと思っているうちに、やっと一人が手を挙げた。怯える様子では思わず発言するのは怖いことなのかと思わせる。
「先生、ちょっと質問が……」
「何が問題がありますか?」
明らかに学生たち全員の視線が彼女に移った。ちょっと小太りな女子生徒だ。半フレームの眼鏡をかけて、頬はニキビだらけ、あまり好かれてない顔だ。それに一部の生徒は良くない目付きでこの子を睨んでいる。
ちなみに、この子の頭の上にアレがない。
「その……この二つ提案は何の問題が起こりますか?」
問題が起こる?どんな影響を受けられるということかな?
俺はどう答えるかと考えている時、少し生徒たちの笑う声が聞こえた。まるで彼女を嘲笑うように。
本人も聞こえたそうだし、もともと怯えている様子は更に卑屈になった。全身ちりちりする。この状況に理解してほしい。意見も出さないのに笑うな。
「うんー少し確信をもってませんが、君が言ったのはこの二つ提案がどんな影響を及ぼすかという意味でしょうか?」と俺はイラっとする感情を控えて言った。
彼女唯々諾々として頷いた見たあと、俺は言い続けた。
「先生も大まかな分析しかできません。きっと考えてなかったこともありますから、皆さんは参考して意見を出してください。
まず一つ目は、安全なところを探して救援を待つこと。この原因は主にさっき見た変な生き物です。あの生き物はいいものか悪いものかを知る前に、先に隠れた危険性を避けるべきだと思います。
次考えた問題は、今私たちは何処にいるかわかりません。安全なところが見付かるまで、きっと時間がかかります。
最後、私たちは受け身な立場なので、時間的にはもっと待たれます。」
実は食べ物と水の問題があるし、救助隊が俺たちを見付けられるのかという問題もあるが、このまま言い続けると不安しかならない。みんなもっと心の余裕があるときに言うほうがいい。
「そして二つ目は、自発的に助けを求めること。この提案なら、かける時間は少し減少しますが、問題は進行ルートの安全性です。
たとえあの変な生き物は除外しても、野生動物に遭遇するでしょう。その中に猛獣もいるはずです。遭遇する時、怪我するだけで済むわけがない。
また食料と水の準備すること。今は何の工具もありません。進行路線に即食な食べ物と飲める水を探さなければなりません。
あと救援のチャンスを逃す可能性もあります。
これで皆さんも少し理解しましたか?もちろん私が考えた方法は一番良い方法わけではありません。だから皆さん、じゃんじゃん意見を出してください。さもないと一人では本当に限・界・が・あ・る。」と最後の話に強調した・この話はみんなにもっと意見を出すという意味のほかに、団体の協力が必要だ。不和する時間もグループに分ける暇もないんだ。
言い終えたあと、俺はあの子を見ていた。彼女は静かになった。視線を感じてプレッシャーがかかったのか、それとも俺の話を理解して静かになったのかがわかりません。だが俺は単純に理解するの方がいいと祈ります。
「せん、先生!」と、男子生徒一人が手を挙げた。あの最初質問して外見は大人しい男だ。
「どうしましたか?ついでに名前を教えてください。さっきの女性も後で教えてください。でないと呼びにくい。」
「あ、はい!私は松本 彦之と申します。先生の提案によると、私たちは今後必ず集団行動ですよね?」
俺はこの男子生徒の名前と見た目を暗記しながら、返事する。
「そうですよ。こんな見知らぬところにどんなことが発生するか知らないでしょう。だから一緒に行動するほうが安心するし、お互い世話をするのもしやすいでしょう?」むしろ、人数を分散して行動するほうがおかしいだろう。
「もしあの変な生き物と遭って、襲って来たらどうしますか?」
「逃げる。この方法しか言えない。」まさか戦えると思わないだろうな?それとも交渉するつもり?なんか当たり前なことを聞いて、ちょっと答え辛いな。
俺はこっそりと松本くんのアレを見ると、書いてあったのは「質問」、「雰囲気察知」、「引導」だ。
やっぱりウィンドウみたいなものに書いてあった内容はどんな意味がわからない。知っていたのは今も消えてないこと、ずっとある人たちの頭の上にあること。少なくとも十人以上はアレがある。本当にシュールな光景だ。
「そうですか……では、私はいい考えがありませんので、申し訳ございません。先生。」
「謝る必要がありません。どんな質問があろうと、あるいは意見が出したいと私は言いました。聞きたいことを聞くだけで、気にしなくてもいいです。さっき女の子も同じです。それと名前を教えてくれませんか?」と言って、俺は発言した生徒の名前を覚えておきたい。
「あ、わ、わ、私は、井上 姫子と言います。」
井上さんか……
「はい、わかりました。ではほかの人は聞きたいことがありますか?」
またかすかなあざ笑う声が聞こえた。俺は誠意をこめて、笑った人たちが本当に笑えるジョークを思ったことに祈ります。他人の名前を嘲笑する幼稚な人ではないと。
俺は話が続けたい時、井上さんの頭上に見たことがない黄色い印が増えた。逆さまな円錐体の印は頭の近くに指している。本人の反応からすると、感じてないらしい。他の人も気付いてないようだ。全くわけがわからない。
だけど邪魔にならないらしい。とりあえず俺はアレと印を無視して後にした。今やるべきことはみんなを落ち着かせるとこだ。
「もし誰も質問しなければ、意見も出さないなら、先生は本当にみんなに両案から選択させますよ?」と俺はちょっと悪い口調して、みんなが沈黙することに対して不悦な気持ちを示した。
結局待っていても、やっぱり静まっている。誰も答えてこない。
静かになる理由は一体答えたくないか答えられないかどっちかがわからない。本当に意見がないなら仕方ない。それは知り合いでもない人たちと知らないところに来たせいだろう。
とにかく、こんな状態じゃ進めない。やはり強引にしよう。
「仕方ありません。同じ方法でやりますよ。投票だ。みんなに表決させます。これは行動方針を決める重要なことなので、必ず投票してください。未投票した人は多数の方と見なされる。自分の見解を持って投票してください。さらに今でも意見の発表ができます。提案してくれたら選択肢になる可能もあります。わかりましたか?」
スーフー
一回深呼吸して、学生たちを見回す。だけど同じく発表したい人がいない。落ち込む感情を抑えて、表決を開始させた。
幸いなことは、全員投票しました。二十三人は安全なところを探して救援を待つという案に投票した。他の十五人は自発的に助けを求めるという案に投票した。合計三十八人、人数も間違いないだ。
だが自発的に助けを求めたい人が十五人もいると思わなかった。一刻も早く家や学校に帰りたいと思っているだろう。だって俺もここにいたくないし。
「二十三人が安全なところに救援を待つという案に同意したので、しばらくこの方針で行動します。しかし方針がずっと変わらないというわけではありません。もっといい方法があれば、あるいは変わらなければならない状況に陥る時、両方にこだわる必要がありません。なので、衝突も控えてください。それから、どんな意見やアイディアなども歓迎します。良ければちょっとぐらいな反応をしてくれませんか。」
「わ、わかりました。」少しバラバラなんだけど、少なくとも返事してくれた。
それに、この投票の結果によって、学生たちは思想があるとのことがわかった。やはり学生たちのことはもっと知るべきだ。そして色んな意見が得られる。
「はい、ではもう方針を決めたから、森の側に沿って歩きましょう。森を通らないので、はぐれないように気を付けましょう。体に何が異常なことが起きればはやく言ってくださいよ。」
俺はみんなを見ているが、返事してくれない。俺は少しため息をついて、こう言った。
「出発しましょう!」
2019.1.23 日本語の文章を修正する予定はありますが、ゆっくりやろうと思うので、しばらくこのままで申し訳ございません。