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ハムソネ ― MEtAmorphosIs ―  作者: 路瀕存
F=g(Mi,μ,g)
4/7

ことばかす

「変身」

 

 沈黙が川をすべりおりてゆくあいだ、

 水のようにわたしたちのあいま、

 うたうように

 あいが

 濯がれて。

 

 ◇

 

「水没の花」

 

 水没の窓ガラス

 週末の憂鬱を飲み

 流木の手を濡らす

 宵闇の真水のなかで

 脱け殻の水槽抱いて

 

 

 ◇

 

 

「さじかげん」

 

 甘過ぎだ、今朝の珈琲

 どこまで溶ける?

 

 残る、そこに。

 

 のみ干した、みつのあじ

 どこまでとける?

 

 残る、――そこに。

 

 

 ◇

 

 

「1/n」

 

 コモン・プール

 高速バスの前のほう、窓際。

 404を送り続ける

 不幸を生業とする窓際の

 403を拒み続ける

 マークXに抜かされて、

 

 512。

 

 意味もなく大衆文化。

 

 

 ◇

 

 

 

「鍾乳洞」

 

 垂れてゆく

 ビルたちが

 じっくり、ゆっくり、じわじわと。

 

 のびてゆく。

 もっと上へ、より上へ、さらに上へその上へ。

 

 ぷかぷかの空がびりりとなって

 

 黄色い砂の遊び場で

 ビルの化石が垂れてゆく。


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