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エリート先輩の異世界でも大魔導士【エリート】様伝説  作者: 史重
第二章 続きは異世界で待っている
15/24

各務氏 冒険者ギルドに到着する(強制的に)

今回も長いです。


 スアハラダ国

 サイクリド王国の東南。急峻な山と荒れ狂う海という厳しい環境に囲まれた小国家。

 別名『職人王の国』と呼ばれている。

 大国サイクリド王国と大陸を蹂躙する帝国に囲まれ、常に国家存亡の危機に見舞われ続けてきた。

 寄る辺も無いが従属もせずに帝国以上に続いてきた歴史ある国であることは、大陸でも奇跡呼ばわりされている。

 『職人王の国』と呼ばれているように、スアハラダは職人の国だ。それは比喩でなく、王自身が職人で最高の名人に送られる『ファイブスター』であることから見られるように、国民皆職人の国。その上国王は世襲制ではなく、世代交代時に最高の職人が王に選出される。

 それは身分制度に依る者や血統を頼りに王となる各国の要人からは忌避される行いで、難癖をつけては攻め入られる原因となってきた。

 それでも国家の態で存続できたのはその国民性。

『壊れたら作り直せばいい。命と腕があれば食っていける』精神だ。

 実際10年前に帝国に王都を占領された時は、王都は勿論王城まで人っ子一人、猫や犬一匹全ての生き物が忽然と姿を消した。

 国王を断頭台に上げ、無理矢理な理屈でスアハラダを属国にしようと意気込んでやってきた帝国軍は、無人の王都を占領。滞在中、不眠不休で国王や国民を探したが見つからず、逆にいつ襲われるか分からない謎の存在からの攻撃に晒された。

 交代で休んでいる兵士の仮宿舎が突然火を出し、消火にわらわになった帝国軍の兵士が一人また一人と消えてゆく。

 軍馬が消え糧食が消えと続く不審な事件が兵士たちの心を蝕んでいく。結果を出せない帝国軍の将たちも恐怖と焦りに日々消耗していった。

 これだけ派手に動いているのに誰一人犯人の背を追うことが出来ない。その姿を目にすることすら出来ないのだ。

「幽霊だあ!」

 恐怖は伝染していく。一滴の染みが見る間に伝染していき、将たちの制止や激憤も踏み潰し兵たちが逃げ出して行く。

 これではもう占領軍を維持することも出来ないと帝国は兵を引くこととなった。

 翌日のスアハラダ国はまるで嘘のように長閑な町衆の活気溢れる王都に戻り、理由なく攻め込んだ帝国は賠償金を払うこととなった。以降、帝国はスアハラダ国に関することは全て議題に上げることも禁じられることになる。

 戦後処理に帝国の準備(情報収集)不足を上げ、それに添えて国書には大陸の全ての技術に関わるスアハラダ国を敵に回す愚が記されていた。


                            『スアハラダ国近代史より』



「実際は何があったんだい?」

 冒険者ギルドに行くために色々準備がいるからとシーラたちが出て行った神殿。

 建物は崩れあちこちが焼け焦げている。現在の大陸では廃れつつある古代神の神殿は、スアハラダ国が職人の国だからこそ細々でも生き残っていた。

 大神アラスは世界(パライソ)を創造した創造神であり、モノづくりをする人間に加護を与える神でもある。

 神像のアラスは右手に槌を左手に杯を持っている。転じてスアハラダ国の国教となっていた。

 暇潰しに神殿に打ち捨てられた書物を拾いながら、各務さんに簡単にだけどスアハラダ国と神殿の関係なんかの話をしていた。

「この国はさっきも言っていたように職人の国で、現王は十年前の帝国軍侵攻の時に戴冠したばかりの若い王だったんですけど、その若さでファイブスターを持つ名人で親方でもあったんですね」

 ファイブスターは文字通り五つ星。職人として独り立ちしてから修業を積み、認められて一つ一つ星を獲得していくその最高位のことだ。

「国王は鍛冶職人で、二人いる宰相は建築家と絡繰り細工師だったんです。

 即位してすぐに王都の建設中だった下水施設を完成させて、そのついでに縦横無尽に地下壕まで張り巡らせちゃった・・・ということですよ」

「成程。ゲリラ作戦か」

 納得したと各務さんが感心しながら頷いてくれる。

「スイッチと火種を使って発遠隔操作できる発火装置を作ったり、地返しで人体消失とかイリュージョン?

 普通に大国でさえ無い高度の下水施設にその下にまだ地下壕まで巡らせる技術なんて反則級ですからね。帝国軍にはその存在自体未知の下水道の下まで探す発想がありませんでした。

 しかも戦後は帝国に技術者を派遣しないなんて脅されたら、帝国の技術水準なんて原始時代に逆戻りですから」

 国王は賠償金を貰って焼け出された民の家や工房にそれを全額使い、王城についてはトップスリーが手弁当で補修したとか。すごい人たちだと感心してたら、王城なんて大きなものを手に掛けられることが嬉しくて嬉しくて毎日鼻歌歌ってたって話があった。

 とんてんかんと本業放り出してやってたから行政に支障が出て夫々の配偶者に耳を掴まれ工房から引き擦り出されたって言うおまけの話もある。呆れる事に本当の話だと言う。

「もうおぎゃあと生まれた瞬間にトンカチやら鑿を持たされるお国柄だから、みんな職人。

 他国にいれば名人級なんて人がごろごろ居るから、そういうクラスの人は自然と他国に流れて行くと聞いてます。

 そんなこの国で何かを作れるぐらいの人は半人前扱いされ続けるから、腐ってしまって無法者になり結果このイグリダに流れてきます。そこから冒険者になるか、破落戸(ゴロツキ)になるかは本人次第。

 そんな連中を束ねるのがギルドマスターです」

 再びギルドマスターに反応した悪友が、飛び上がって柱の陰へ飛び込むと『ボクイイコボクイイコ』と唱えだす。頭から煙が上がっているが大丈夫という事にしておこう。

 各務さんが何か言いたげに悪友を見ているが、知らない知らない。

「彼女に関しては・・・アドバイスできるのは一つだけです」

 指で天を指し、各務さんに忠告する。各務さんも真剣に聞いている。

「さ・か・ら・わ・な・い」

 それだけ言うと各務さんを見る。

 各務さんは『それだけ?』と言う顔をしているが、あの女傑は気分次第で何でもひっくり返すから、助言なんて複雑にしても仕方が無い。

「ねえ、田中君。話の途中で申し訳ないんだけど、聞きたいことがあるんだけど」

 茂呂末とやって来た迫田が緊迫感の無い顔をして聞いてくる。ノリは会社の給湯室だ。

「どうぞ」

 あっさりと迫田に譲る各務さんに迫田と二人して謝ると再開する。

「なんだ?」

「シーラたち精霊王なんだけど、なんで私達にも見えるようになったの?」

 虚を突かれる質問に、そう言えばと思い返す。

 シーラが本性を現した時には姿が見えるどころか会話も聞き取れていたみたいだし、キキたちの事も省エネバージョンとは言えはっきりと見えていたらしい。

 最後に別れた時は、迫田たちからは陽炎が立つ中に薄っすらその姿が見えていたぐらいで、声に至ってはモスキート音に変換されていたと言っていたな。

 精霊魔法士である俺以外は、転移されてからスキルアップして神の加護級の能力を得た迫田たちだったけれど、相棒たちの事はホログラムのように見えることが限界だった。

「それは、多分各務さんのお陰だと思う」

 原因ははっきりしている。そう聞いて、迫田も納得した。それが証拠に迫田や茂呂末に視線は残念な状態の各務さんに向かっている。

 重さを感じないからか、各務さん自身は気にしていないようだが、反面こちら側にしたら視界の暴力だ。

 座った各務さんの頭にはうっとりと溶けているキキ。その足元には出会ってからずっとスーンが陣取っている。そしてちうちう言っている。

「納得。やっぱり各務さんの魔力のせいなのかな?」

 間違いないだろう。スーンは解る。俺たち大所帯を転移させたのだ。手持ちの魔力はカラカラになったはずだ。それを補給しているに過ぎないだろう。

 各務さん自体が魔力の枯渇の気配もなく平然としているのだから、精霊王の魔力を満タンにするその(タンク)の大きさにただ唖然とするしかない。

 キキは、まあ、面食いだし?なって然るべきだけど、何だか寂しい気がする。

 ツンデレのツン成分多めの対応を俺にしてくるくせに、各務さんにはデレ成分過多だよねキキさん。

各務様(それ)各務様(それ)セイジ(これ)セイジ(これ)だし』

 ばっと頭を上げて反論するキキ。相棒たちとは思考が繋がっているから筒抜けだ。

 それに各務様ってなんだよシーラに続いて格差が開き過ぎ。酷えなあ。

『あ、うん・・そうだったかも?ゴメン』

 謝った!あのキキが謝った。

 火の法術を教えると言って行き成り火炎放射を放ってきたキキが?当然謝らなかった。

 俺を鍛えると言って人では不可能な高さを装備無しフリーホールさせて謝りもしなかったキキが!

『あれは、人でも風の精霊王つきの魔法術士なんだから飛べると思ったのよ』

 キキの言葉にそうだったのかとスーンを見下ろす。

『メンドクサイ』

 安定のスーンクオリティ。飛べたら楽な戦いが有ったんだぞ。設楽の時だって・・・

『ゴメンナサイ』

「もう、終わったことだし良いよ。これからでも飛べるスキルは付けられるのか?」

 各務さんから離れないままスーンが首を振る。

『ムリ。メンドクサイ』

 半端ないな、そして頑なだな。

「私、はっきり見えるようになって確信したんだけど。

 スーンって真崎君に似ているよね。顔立ちとか雰囲気とか」

 迫田が爆弾を落とした。

「んあ?何だって?このぐで〇まのような物体が俺と似ているって?」

 迫田・・真崎を参戦させるなよと抗議の視線を送ると下手糞な口笛を吹いている。

『僕の方が年上だ。似ているのならお前の方じゃないのか?少しは敬え』

 お前すらすら喋れるじゃないか。喋るのもメンドクサイのか。

「俺は豆に頭を下げる趣味は無い。

 田中と契約しているのにその能力を高めようとしない無能な羽虫にはな」

 漫画の悪役かお前は。だんだんその目が面白いってノリノリになってるぞ。

『人の分際で僕に意見なんて出来ると思っているなんて・・・可哀そうに』

 スーンは煽るように指をくるくると額で回す。

 カッチーンと言う音がした(幻聴)

 続いてファイッという声も(幻聴)

「てんめえ」

 笑いながら真崎がスーンを足蹴にしようと振り上げるのに、スーンは嘲笑うようにトンボを切る。

 あの真崎が笑いを張りつかせて全力でスーンを追いかける様を見て、溜息が零れる。

「スーン。酔っぱらってない?」

 迫田も呆れながらも不安げに聞いてくる。

 そう言えば、あんな様子のスーンは珍しい。精霊王が酔うかどうかはその生態をまだよく知らないから判別つかないないけど、いつもよりアグレッシブに見える。

『酔ってるわよック』

「「「え?」」」

 迫田と茂呂末、俺の三人が同調する。

『各務様のー濃厚なー魔力にィ、酔ってまーす!ィヤッホーイ』

 酔ってた。キキまで酔ってた!

 神殿跡地は暴風と炎の柱が暴れ回り、俺たちも逃げ回った。

 覚醒しないままの悪友が飛ばされた!自失したまま遠くへ飛んでいく。

 人ってやっぱり飛べるじゃんとキキがけらけら笑っている。

 飛んでくる瓦礫や布やゴミに阻まれ、へとへとになりながらも逃げ惑った。

「止めなさい」

 轟音で聞こえない筈なのに、その声は風穴を通して届く。

 声に切り裂かれるように精霊王二柱の作り出した炎の竜巻が割れ、掻き消えた。

 消えた所に憤然と立つ各務さんに、顔を青くしたスーンとキキ、オマケに真崎が正座をさせられていた。

 巨大な超高熱乾燥機から救出された俺たちは、よれよれになって座り込む。

「君たちはどうしたらこんな結果を引き起こすのか・・・教えてくれないか?」

 各務さんは問い掛けながらも応えは求めていない。じっと一人と二柱をを見ている。

『そこの阿呆が失礼な事を言った』

 必死になってはいるが、自分が悪いとは思っていない(俺も真崎が悪いとは思っているが)スーンが口火を切ると、酔いが一気に醒めたキキも言い訳をする。

 各務さんはキキとスーンの言い分を黙って聞いていたが、それには何も言わず真崎に水を向ける。

「分かってます。俺が悪うございました。

 これでいいんでしょ?」

 各務さんと微妙に目を合わさず開き直ったように吐き捨てる真崎に言いたい。ちゃんと謝れ。各務さんを怒らせるとはなんて命知らずなんだ。

「何が?」

「え?」

 真顔で真崎に問い掛ける各務さんに、真崎が戸惑う。

「何がいいのかな?」

 1ミリも各務さんは動いていないのに、真崎が仰け反る。

「何がって、各務さんに迷惑を掛けたからでしょ?」

 助けを求めて真崎がこっちを見るが、俺も迫田たちもばっと目を逸らした。

「私?私は何も迷惑を掛けられてませんよね?」

 その声音にざっと毛が逆立つ。間近で聞いていた真崎はしどろもどろで目を激しく動かしている。

 さっき迄各務さんにキーキーと言い訳していたキキとスーンもちびりそうな顔色だった。

「見て分からないですか?

 田中君たちはしなくてもいい怪我と走り続けた疲労と、命の危険に曝され倒れあの様です。

 本当に私に謝ればいいと思っているのですか?」

 あっと真崎と二柱がへばりつつ巻き添えで凍り付いた俺たちを見る。各務さん半分は貴方です。

「真崎君は偽悪的ですが、それも程度があります。相手の状態を考えて言動すべきです」

「はい」

 正座に理路整然とした説教は各務さんの持ち技(?)だ。

 俺は過去にヤラカシタ後先や同僚の事を考えない独断専行に対して経験済みだ。精神を削られるお言葉をその時は終業後にたっぷり2時間味わった。

「スーンも、沢山働いたのだから私の魔力ならいくらでもいいと思ったけれど、こんなにひどく酔っぱらうようでは・・・魔力を渡すのも考え物だ」

『うそん』

 スーンはガビーンと効果音が出そうなポーズで固まる。

 在りし日のマコーレ・カ〇キンのようだ。

「キキもその状態なら同じくですね。

 二人とも少なくとも私が良いという判断をするまで魔力を渡すのを止めます」

 キキもスーンに並んで凍り付く。

「私は2度目は許さない主義です」

 これは嘘だ。半分は本当かもしれないが。本当に駄目な人間には距離を置くのが各務さんだ。相手はそれに気付かないまま疎遠にされるのだ。その判断も至って早い。

 理由が分からず営業課で孤立してしまったどうしようも無かった男性社員を知っている。

 その社員が自分をちゃんと見つめ直して修正していれば、ちゃんと各務さんはフォローしてくれたのに、意地を張って悪手に出た。結果は言わずもがなだ。

「田中さん、迫田さん、茂呂末さん大丈夫でしたか?近衛君は・・・大丈夫なのかい?あれ」

 意外と早く解放されたようで、各務さんが近付いてくる。

 各務さんに言われ目で悪友を探すと、禿げた大木にぶら下がっていた。

「大丈夫です。死にませんから」

「私たちも大丈夫です。擦り傷くらいで済みましたから。ね?」

 あんな状態でも無事とか勇者の保持スキル半端が無い。迫田たちは二人して頬を赤らめながら答えている。茂呂末などぐんぐん顔が赤くなって首振り人形になっている。スーパーエリートイケメンめ。うらやま悔しいッ。

「そう?傷口はちゃん消毒しないと。

 薬箱も期待できないんだろう?」

 パライソでは薬は貴重品だ。金を持っている人間にしか手に入らない。民間ではハーブを使うお呪い程度の治療になる。

「ええ、秀花がいてくれたから怪我や病気には困ったことは無かったんですけど」

 眉を下げ思い出してしまった友の顔に、迫田が涙ぐんでしまう。

「すまない。思い出させててしまったかな?

 それでは彼女を救出するするまではどうするんだい?」

 そうだった。これからはうっかり怪我も出来ない。なんたってこちら側では矢じりに〇ンコ塗り付ける軍隊が居るからな。

「それは私共に任せて頂きますわ」

 こ、この声は!悪友を見ると忽然と消えている。視線を下げると遥か地平線にその姿が在った。

「あら?あれは勇者の坊やかしら。

 せっかく私が出張ったというのに、挨拶も無しなんて相変わらず無粋な子ねえ」

 蠱惑的な甘い声で聞かれても、口の中がカラカラで舌も動かせない。久し振りのこの衝撃に悪友でなくとも尻を捲くって逃げたい。

 真っ赤に燃える豊かな赤い髪をした髑髏の付いた赤い眼帯の迫力美女。イグリダの赤い魔女。ギルドマスター・アマンダ・フリークス。

「ここじゃなんだし、良い茶葉が手に入ったの。

 ご招待させていただけるかしら?」

 それ都合を聞いている態の強制ですよね?行かせて頂きますが、その前に。

「ああ、アマンダさん。報告に行ったシーラは・・」

 手を擦りつつ下手に伺う。

「時の精霊王様かしら。

 ギルドでお待ちよ。とても疲れていらしたのでね」

 ああ、あそこには・・・そうか。

「あと、完次が逃走したし将基が水を探して森に入ってるんですけど」

 危ない忘れるところだった。勝田が未だ戻ってなかった。森の奥の鍛冶場に刀を何本か置いていたから取りに行くついでに水を探しに行っていたんだった。

「問題ないわあ。

 勇者の坊やと剣聖も一緒に連れて行くから」

 赤いドレスの深いスリットがうねる。目のやり場が無いがそれ以前に委縮するわ!

「それでは・・・ようこそ我がギルドへ。辺境都市イグリダの冒険者ギルドよ」

 舞台女優のように大きなアクションで両手を掲げたアマンダがそれを振り下ろすと、そこはもう見馴れたギルドだった。悪友たちにとっては7年振りになるだろう。

「これ・・は」

 各務さんが呆然と見回している。

 無理もない、今の今迄神殿に居たのだ。シーラの展開する転移など問題ではないその凄みに、慣れている俺でさえ驚きが隠せない。

「貴女は何者なのですか?」

 法術や魔力の仕組みでさえ理解が追いつかないのにこの反則級の転移をアマンダは事も無く言う。

「只のギルドマスターですわ」

 

 


 



アマンダ様~


読んで頂き感謝感激。

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