裏切りの果て

召喚の儀式

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ホコリ1つ許さないくらい。そんな言葉が聞こえるほどの白を貴重とした王城。

そんな、王城の王座の前で可憐なドレスを着た17.8歳くらいの少女と王座に座っている王が一人いた。

「お父様、準備が整いました。これから勇者召喚を行って行きます。」

…ニヤリ……

お父様と呼ばれた男は口元を歪ませ頷いた。

「わかった…召喚を行ったらここへ連れてこい！奴隷魔法をかける！！くれぐれも怪しまれるな！」

「はい。では行ってまいります。」

少女はそう言って召喚の間へ向かった。

「くっくっく、これでこの大陸の王はわしのものになる…。魔物だけでなく亜人や魔族共々滅ぼしてくれる。」

この男の周囲が白貴重のせいか男から悪人が放つドス黒い雰囲気がより一層強く見えた…………

………………………………

召喚の間。その名の通り唯召喚する為だけに存在する、なので、物1つない。

召喚の間に着いた少女の周りにはいつの間にか10人の魔術師がいた。身にはローブを纏っており顔も見えないくらいに覆っている。

「では、これから始めましょう。」

部屋の中心を囲むようにして定位置と思われる位置に移動した。全員が右腕を天井に向かって上げ、魔力を練った。

そして、少女と魔術師達で同時に魔言が紡がれる。

「私達の世界を救うものよ！今ここに顕現せよ！召喚魔法…アドベントブレイブ！」

少女は思った。"皮肉よね。奴隷にしようとしてるのに魔言には私達よ世界を救うものよなんて"と。しかし、こうも思った。私達の、いえ私の玩具だしいいかと残酷なことを…

大きな魔法陣が展開され大きな閃光が起こった…