あれ?女の子?
頑張るぞぉ!!!
えーっと?シヴァってたしかインドの神で男だったような・・・
「はぅぅ~~。は、始めまして、私インド神話の三柱神で破壊神をやっているシヴァっていいましゅ!!!あ!」
しかも噛んだし・・・まぁ可愛いからいいけど
「俺は叢雲誠だ。よろしくな、シヴァちゃん」
「はい!あっ、でもちゃんはいいですよ。シヴァでお願いします」
「おう!ならあらためてよろしくな、シヴァ」
そう言うとシヴァは顔をほころばせて、はい!と嬉しそうに返事をした。
「あ~。そろそろわしの話を再開してもよいかのう?」
そういえばこの胡散臭い禿ダルマを忘れていた。このまま記憶と共に忘却の彼方に消せればいいのに。
「まぁこれでペアも決まったことだしルールや決まりについて話そうかの。まずお主にはシヴァと共に戦ってもらうんじゃが、初めに言うとくぞ。実際に戦うのはシヴァではなくお主だ。シヴァは力を貸すことはできるが実体となって戦うことはできん。」
「力を貸す?それってどういうことだ?」
「神々や魔獣や天使などにはそれぞれ司るものや形がある。例えばギリシャ神話のゼウスの小僧なんかは雷といった感じじゃな、それに関してはシヴァとおいおい話してくれ」
「なるほどな。敵はどうやって見分ければいい?」
「うむ。それは心配いらん。同じ大戦参加者とは惹かれあうよう因果も調整してあるし、もし出会ったら本能的にわかるはずじゃ。なにせお互い人ならざるものを連れておるのじゃからな。あぁちなみに参加者同士が戦う時は周囲に神域という結界とようなものが自動的に張られるから心配いらんぞ」
「戦いとは関係なく力で人を傷つけた場合はどうなるんだ?」
このあたりのルールは細かく聞いておいたほうが今後のためだ。
「その時はその者の寿命を10年分徴収するつもりじゃ。人間は100年ほどしか生きられぬからこのあたりが妥当であろう」
10年か・・・。思ったより軽いペナルティだな。正直1回攻撃しただけでアウトかと思ったが杞憂だったようだ。
「この寿命とはその者と後の運命から10年分徴収するからの。例えば20年後に交通事故や病死する運命の場合10年早く死んでもらうことになる。わしには運命がわかるからのぅ。さて次に戦いに最後まで残った者じゃが・・・なんでも願いを叶えてやろう!不老不死だろうと大金持ちだろうとなんだって叶えてやろう」
「ほう・・・何でもねぇ」
何でもと言うとついつい男のロマンが働いてしまうな。
「はぅぅ。ま、誠さんが悪い顔になってましゅ」
「ソンナコトナイぞ」
図星を突かれてしまいつい片言で返してしまった。というかまた噛んでたし。
シヴァは噛んでしまったのが恥ずかしいのか顔を赤くして俯いてしまった。うん、可愛いな。
「信用しておらんのか?まぁわからんでもないがの。いきなりこんなことを言われてもなぁ。だがこれからお主がする神魔獣抗争は紛れもなく本物じゃぞ」
「・・・ちなみに負けたときはどうなる?」
「勝負は基本相手を殺すか戦闘不能、相手のギブアップで終了じゃ。負けた時のことに関してはわしの口から語ることは許されておらん、すまんのぉ」
「言わないんじゃなくて言えないんだろ?ならまぁいいさ。」
「説明はだいたいこんな感じじゃがなにかあるか?詳しくはまた手紙でおくるが」
「・・・・おっさん。そろそろ自分髪について自覚したほうが・・」
「わしのことではないわ!!!!」
「なら大丈夫だ!」親指グッ!
「なんでいきなりわしにことに関してぶっ込んできたの釈然とせんがまぁよい。では叢雲誠!負けるでないぞ」