休日
昨日ちゃんとリュックサックに着替えと必要な道具は入れたから、あとは水筒か。
携帯も忘れてないし。定期はいれっぱだ。
よし。
鍵を開けて家を出る。
見慣れた光景、だが誰もいない。少し時間が早いからか。
バス停は近い。1分もかからない。
後ろの畑じゃ、おじいさんが大きめの機械にビニールをかぶせている。
静かだ。
車もあまり通らない。
コツッコツッ ハイヒールの女の人だろうか。
気がついたらおじさんが隣にいる。
並ぶのはそっちじゃない。
あと3分、長い。
だがずっと続いてほしい、この時間が。
バスがきた。
冷房がきいている。
課題が終わりそうにない、仕方ないやるか。
少しずつ人が増えていく。
やっと1ページ終わった。
もう半分くらい来ている。
もう1ページできるだろうか。
降りるバス停が近づいてくる。
そろそろ片付けよう。
暑い、冷房が利いていたからなおさら。
甘いパンのにおい、でも食べてきたから食欲は湧かない。
ここまでくると人が多い。
今日も信号に引っかからずにいけるだろうか。
自転車が羨ましい。
しまった、最後の信号だったのに。
まあいいか、ここで運を使わなかったと思えば。
あと10メートルで目的地。