【短編】金曜会の秘密。~白木先輩編~
立川のラーメン屋にて。
詳しいことは、ネットとGoogleマップみてください。
金曜の昼は不思議だ。
少し浮かれている。
制作の追い込みがない今の時期は時間にも追い立てられない。
自由に意見を言い合いインスピレーションにつなげる。
いつもは社員食堂の俺と白木先輩。
やっぱりあのボリュームであの値段最高だ。
でもそんなとき資料管理室のドアがノックされた。
◆金曜会(白木先輩Ver)
「先輩、ちゃんと準備してきました。」
「約束だもんね。有村さん今日はよろしくね。」
二人は資料管理室をでて立川の町に繰り出していった。俺ぼっち飯かよ。
◆一郎まで
北口からモノレール沿いに南に向かう。
「白木先輩。本当に大丈夫っすかー?」
これは有村さんの確認ではない。私に覚悟を聞いている。
安心してほしい。私はあなたと違ってジムに通っている。基礎代謝はおそらくアカネさんの1.5倍。
でも私はマウントをとるようなカッコ悪い真似はしない。。
ただ、大丈夫なだけの資格がある自信がある。
あのもつ鍋のあと、私は醤油×ニンニクの虜になった。
しかし、最終的にたどり着く答え。『一郎』
「私勉強してきから大丈夫だよ。」
そう、勉強してきた。仕事の合間その流儀スペックそして法律。私はいつもそうやって社会の荒波を乗り越えてきた――白木 凪――そして今29歳で資料管理室次長の地位にいる。
立川駅南北を連絡しているモノレール下の高架を急ぐ。
左手には駅西口、右手にはヤマダ電機、そして、マクドナルドが見えてくる。
マクドナルドを左にいきまっすぐすすむ。そして左折。
有村さんは私を導く。
左手に黄色い看板が見えてきた。
「ここってインスパイア系の有名店だよね。席あいているね。」
ぎろっと、有村さんが私を睨む。
「インスパイアって、そういう“それっぽい別物”なんすよ。本家と揉めて店名変えたとこは、まあギリセーフ。
白木先輩って、大トロ食べたいからって、アボカドをわさび醤油で食べちゃう系っすか?」
この子を見くびっていった。
私たちはこれから戦場に行く。有村さんやれる子。
大型のスーパーを右折してまっすぐ進むとそこは一郎だ。
私たちの目的地。タイムズが見えてきた。
「有村さん、食券のタイミン・・」
「任せてくださいよ!」
頼もしい。私は、店頭の自動販売機から黒ウーロン茶を二本化かって一本渡す。
「白木先輩ありがとう・・。」
そして私たちは戦場に立つ。
運が良く行列は少なかった、
6番あたりでそこまでの人達が、助手に発券機に促される。
一人目が小
二人目は小
三人目は小
四人目は大
そして有村さんは大を注文
「すごい・・・アカネちゃんガチだ。ならば私も。」
と意地で大・豚ダブルを押そうとしたその瞬間。
「先輩。小から始めましょう」
強い目で私をみる。目の先には、
『当店は小サイズが他店の大盛りです。』
とかかれた張り紙。
私は新参者、ベテランのアドバイスを素直に聞こう。
戦場では判断を間違えると、簡単に死ぬ。
数分、助手が順番で聞いてくる。
――コール――
私は間違えない。
大ラーメンを頼んだ有村さんからコールする
「ニンニク、アブラ、カラメ」
私は負けない
「全マシマシで。」
思わず有村さんに勝利宣言を目で送っていたと思う。
助手は素っ気なく
「はい、全ましで」
聞こえなかったのだろうか?全マシマシと言ったはず。
まあ、いい、でも野菜マシの分勝ち。
二人のカウンター台にラーメンが並ぶ。
それはラーメンというカテゴライズすら正しいかどうかわからない。それを机に置く。ずっしりと重い。最高だ。
その時、有村さんが信じられない行動をする。
どんぶりの底にある麺と野菜をひっくり返し始める。
残れなかったモヤシがカウンターにこぼれる。
げ、下品。大人と食事に行ったことあるの?
いつか好きになった人が出来たときこの子困っちゃうよ。
いや今は私だ、スープの横にある、プリぷりの乳白色の塊、塊というには不完全でスープを漂っている。背脂。私はそれを箸ですく。少し箸からこぼれるが、そのまま口に放り込む。
――味覚より脳に直接響く電撃――
虜になった私は助手に叫ぶ。
「レンゲ、レンゲ、ありますか?」
怪訝な顔押しながらキッチン棚からレンゲを取り出し私に渡す。飾らない。だから本物なんだ。
アブラ・麺・肉と三大栄養素を固めたもうこれは本当の
「カロリーメイト」
そしてニンニクのスパイスとシャキシャキの野菜が私を浄化する。
「完全」
という言葉は使いたくない。でも、完全と見た目の美しさってもしかしたら両立しない事もあるのかな。思わず見とれる。
隣で有村さんは進めてる。
私は小だ。アドバンテージある。だから負けない。レンゲを使いすする。これが大人のやり方よ。
ほぼ、同時に完食。
少し私が勝ったような気もする。
食べたというよりは、一郎を征服したというに近い感覚。
つまようじをかんでいる有村さんも笑顔だ。
祝福かな。
ネットで調べたようにドンブリをカウンター台に起き、
丁寧に机を拭く。
「またきてね!」
店主が叫ぶ。初めてにして店主の認知。
きっと、私がきれいに食べたことへのリスペクトだな。店主のツンデレぶりに乙女心が揺れる。
そのあと、私達は、ニンニクの臭いをガードするため、ドラッグストアにマスクを買いに立川の街をあるいた。
次回、判明する!
白木先輩の罪×罰。
アカネ編は明日です!
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