半径3メートル
三日月がきれいな夜に
知った人が旅立っていた
そんなことも知らないで
ただ過ごしてテレビなんて見ていた
遠くで雷の鳴る音がして
明日は晴れるかな、なんて
洗濯物のことを気にしている
わたしたちは勝手ないきもの
半径3メートルのことしか知ろうとしないで
一喜一憂してる
ほんとに仕方のない、いきもの
それでも、知ってしまった今は
せめて、
冥福を祈っていよう
めぐりめぐって
自分にもひとりくらいは
祈ってくれるといいな
…いや、まぁ、無理か
別に、そんなものってことで、さ