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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

殺し屋in合わせ鏡

作者: 雨城蝶尾

 「お前、まだ生きていたのか」


 殺し屋に向き合うことは長けているはずだった。今までにも殺し屋対策委員会でたくさん学んできたのだから。


 「ナイフを捨てなさい」


 拳銃を向け、マニュアル通りの対応をした。……これで大丈夫なはずだった。まさか、こんなことになるとは。


 男は思い切りナイフの柄を振り下ろし、それを頭にぶつけた。女性警察官の反応速度より速く。


 そして…………ある女性警察官は殉職した。


 皆もそう思い、悲しんだ。誰もがそう思った。


 ただ、死んではいなかった。生きていたのだ。事件直前の記憶が失われた状態で…………。


 




 ちなみにその女性警察官は任務に支障はないだろうと『本人の判断で』復帰したのだとか。


 だが……。


 まあ、予想通りのことであるが、もちろんまた『殺し屋』に対面する可能性もゼロではないのだ。


 当然、事件が起こった直前の記憶を失った状態だったため、もう一度同じことをする可能性もあるわけで。


 「()()()()()()()()()()()()


 「ナイフを捨てなさい」


 ()()()()()()、女性警察官は拳銃を向けた。


 男は思い切りナイフの柄を振り下ろし、それを頭にぶつけた。女性警察官の反応速度より速く。


 これは、いつまでも続く物語。


 いつまでも続くといえば、合わせ鏡を思い出すだろう。


 合わせ鏡を作り呪文を唱えると悪魔が現れるという都市伝説である。


 まあ、言うなれば殺し屋は悪魔である。


 だが、どうやら殺し屋は合わせ鏡の中に入り込んでしまったらしい。

 

 


お読みいただきありがとうございます♪


短くてすみません……。少しでも面白いと思えたらお星様をつけていただけますと嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
[一言] はせさんのエッセイからお伺いいたしました。 無限ループする不思議な世界観に惹かれました。短い作品の中にエッジが効いていてとても読みやすかったです。 合わせ鏡の中に入り込んでしまった殺し屋はい…
[良い点] タイムリープならぬ、合せ鏡の中への侵入。 終わりのない恐怖!
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