5・受胎告知計画・・・・とあるストーカーの残念な野望の始まり
人は未来を切り開くとき何かを犠牲にしなくてはいけない。
犠牲になったものと二度と出会うことが無いだろう。
犠牲が大きければ大きいほど犠牲に見合う成果を求めるものだ。
多分そんなお話。。。
どの世界でも知的生命体が群れを組めばなんだかの神話が生まれる。
神話に語られる建国物語や聖戦の物語に少年は、胸を躍らせ主人公立ちの活躍を己に置き換える年頃がある。
少年はやがて青年・・更には大人へと成長し物語と現実は異なるものと学習し与えられた世の中に沿う生き方を覚える。
この少年期と青年期の狭間の後々封印したい思いになる時期にかかる心の病、後世「厨二病」と呼ばれる恐ろしい病。
通常は、一時的な疾患で終わるはずだが時に英雄と呼ばれるものは、厨二心と言う病症を永遠に忘れる事はない。
そう元英雄王こと「ストーカー神」も永遠の厨二病と共に人生を歩み
神話や英雄譚の様に様々な戦場を渡り歩き己の所属する国家の発展に寄与した!
のは事実なのだが・・・・まぁ脳筋・・・才能はあるのだが「戦闘や軍務、軍政」等に例えなければ正常な判断が出来ない残念な男であった。
まだ名前を名乗ろうとしないカミさま ・・・うんKAMIさま・・・(´・ω・`)は、「お供え物は育毛効果の高い物を・・・」と言う本音を隠す程度の知恵は持ち合わせていた。
くだらない見栄の為に己の憧れた「新たな英雄物語」を創造するチャンスを逃すわけにはいかない。
その為には己の貴重な・・・重要な物をカミにかけて・・・いや犠牲にしてでも知恵を絞らねばいけない!!
大丈夫だ俺は、英雄王 軍神、歩く軍略辞典等様々な呼び名で称えられた「偉大なる名君」である!
我が経験により考え出される「英雄伝説」に問題は、存在しない!!
様々な神に語られる 受胎を告知する英雄の守護神
神々しく輝き人々はその姿を見る事が出来ない。光の世界から神々しい声で告げられる
「救世主や英雄の降臨を告げる告知の儀式」
ストーカー神は、幼き日に聞いた物語に心を震わせた日々を思い出す。
「私は告知者であり守護をする神になるんですね」 オラ ワクワクしてきたぞ!!!
ストーカー神改め「偉大なる守護神」となるはずだった「輝ける告知神」
彼は確かに人類史に語られる英雄であり間違いなく名君であった。
名君として確かな先遣性も持ち合わせていたし軍や戦と言う文字を伴う分野では他を圧倒する知恵と実力を持ち合わせていた!
だが一般常識から激しくかけ離れた存在であったのは確かなのだ。
彼が受胎告知させようとしている魂は、間違いなく女性であり受胎告知しその人生を見守るのであれば
「女帝」なり「戦乙女」としての人生を歩むように仕向けるべきだったのだ・・・・
そうこのポンコツストーカーは、「間違いなく残念」なのだ。
己が守護するべき者の「性別」すら理解できない程度の・・・もはや致命的であった
だが仕方がない彼は、「神としてまだ経験が少ない」上に彼自体が目覚めた神格は、(´・ω・`)
まぎれもない「ストーカーとしての神様」なのだから
己の愛情を一方的に押し付ける迷惑など理解が出来るはずもない。
ただ彼には間違いない才能はあった。。。
バシップでその存在が眩しいのだ!主に頭頂部を中心にだが・・・・
彼は考えに考えた。神格化された精神体なのに頭部の発熱、知恵熱を感じるほど激しく考えた。
彼は残り少ない貴重な財産。。。その姿をもし見る人物が存在したのなら間違いなくその姿に心を打たれただろう。
彼の貴重な供物(〇根)を生贄に捧げながらも真摯なる姿は、確かに神秘性があった・・・・と思いたい
彼が犠牲に捧げた「長い時を過ごした最近細くなった毛の根底部の根っこ」の幾つかがもう二度と業務を果たせなくなった頃彼は呟いたのだ。
「やっぱりテンプレが一番だよな。マンネリは、万能故に毎回使われるのだ!」
やはりこの男は、残念な脳筋である。。。犠牲になったMOUKONは、無駄になることが確定した。
「残念なカミさま」視点 もうこんな奴 神様扱いしなくていいよな。。。。お前はカミが絶滅しかけてる只の残念なオヤジだ・・・
上司である中間管理職神が怒るのも仕方がないのだ。スペックが高いから仕事はこなせてる様に見える残念な脳筋としか上からは見えないのだから・・・
オカシイ シュジンコウガマッタクデナイ ダイジョウブカコノ モノガタリ