プロローグ
世界には神が住んでいた。白神は無垢の世界を創り、生命を誕生させる。世界に色を与えるため朱鷺、紺碧、萌黄、鼈甲、真鍮、銀灰の化身を呼び寄せた。
【無垢】に産まれた生命に知恵を与え何者にでもなれる枠を授け人を生んだ。
炎を司る神【朱鷺】は赤を
海を司る神【紺碧】は青を
森を司る神【萌黄】は緑を
大地を司る神【鼈甲】は茶を
空を司る神【銀灰】は銀を
光を司る神【真鍮】は金を
神が創り出した色鮮やかな世界に一点のインクが落ちた。まるで筆先から一滴の黒
無垢に産まれた生命は何者にでもなれる力があったがどの色にも後天的に一色で塗りつぶす【闇】が世界に生まれた。
闇を創り出した名もなき神は白神が神となった時に別れたもう1人の白神である。名もなき神は自らが消される事をわかっており無垢の世界に降り分散させた。
自分の種子を世界中に七つに散布する事で姿を消し白神から隠れ逃れた。
世界が構築されてからは白神は下界ができず闇は世界に残る。力をつける為、白神の創ったこの世界を崩壊させる為に七つの勢力を作り上げる。
【魔人】【魔獣】【魔森】【魔海峡】【魔大陸】【魔竜】【魔神】
世界の果てに生まれたもう一つの世界。
「私の白を少し、これで対抗できるかもしれなぬ」
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こんな世界でも君が幸せになれますように。