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四人の双子(仮題)  作者: チサト
P
6/49

雨が上がり再出発

話を聞いてから、シェムの骨を相棒と二人で魔術で整復し終わった後、一緒に地下室を歩き回ってみたが、痺れもないし前よりも疲れにくくなったらしい

全身の微妙なゆがみとかも治したからな

ついでに他の二人にも姿勢矯正とストレッチをしっかりしてもらった

毎日適度な運動って大変だよな


三人は旅に出るとき貰ってきた少し短い1尺4寸くらいの山刀みたいな刀と背嚢、服の着替え、火打ち石くらいしか持っていない

山刀による剣術は三人での乱取り稽古で鍛えたらしくそれなりだった

人を斬った事は無いらしいがいつも手入れしてて刃先は鋭いし刃の中ほどには不思議な紋様があって三人それぞれ微妙に紋様が違う

北から来たみたいだけどどこの出身なのか…

文字はほぼすべて大陸の文字を読み書き出来るし

今いるこの辺から北の故郷まで通じてる言葉しか話せないらしいけど文字を全大陸網羅してるってすごいな

俺と相棒も知らない文字があったので教わったが

言葉の方はどこの言葉かわかれば言回しとか教えられるし三人にはそっちを教えてみたが結果は芳しくなかった

ついでに剣術だけでなく弓の作り方とかも教えたりして1週間が経ち、雨が止んだ


地下室を出て行く

三人は猫っぽいナニカを連れていこうとしたが、抱えて外に出ると、声が聞こえなくなり見えなくなった

重みは感じるが、地下室に戻るとまた見えるようになるということらしい

神の眼を使うと見えるし聞こえるんだけどな…

よくよく見ると魔方陣でこの地方に縛られているらしい

結局、猫っぽいナニカは1年のこの時期雨季で他にもある地下室に流れ込む雨水で隠された水車を回して運動エネルギーと雨水に含まれる魔力を溜め込んで何かをしているということしか推察出来なかった

やっぱりネズミを食ってたまに瘴気を出してるのは俺と相棒も知らない古の邪神の使いがネズミで結界を浸食してるから間引いてる…とか

まさかね…

興味はつきない

一年に一回雨季でしか魔力補充出来ない特殊な結界なのか…

雨季が終わった後に誰か来るのかもしれないし

ここにしばらく残って観察したいけど相棒は早く片割れに再会したいらしいしな

再会を約束して先に進むとしよう

クォーターともなれば神の力も薄まってるけど四柱の神の加護を授けることはできたし加護があればどこかで困ることも減るだろう


俺たちの旅はまだまだ続く



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