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四人の双子(仮題)  作者: チサト
P
5/45

翌日も雨上がらず

ハンモックの使い方を三人に教えてその後相棒と三人はとっとと寝てしまったが、これで良かったんだろうか…疲れてるみたいだし仕方ないな

とりあえず明日は呪いと骨折を完治させるとして猫っぽいナニカが夜通し呪いを分解していれば呪いの方は大丈夫かもしれんが問題は骨折だよな…

折れる前の骨の位置を神の眼で精密にトレースしてから魔術で事に当たらないと…複数箇所粉砕骨折なんてしたことねえもんよ…

俺も寝よう


翌朝


スッキリ眼が覚めたので四人を魔術でハンモックを揺り起こして朝食を準備する

相棒の調理技術なんて俺と大差ないし持ってる

干魚とか塩漬け野菜を煮込んでスープを作るだけの毎日だからな

昨日まで二人だったのが賑やかになるかもと思ったのに…

怪我人も一人いるしなんか食事も不味いとは思ってなさそうだけど進んでないな…聞いてみるか

「山賊の所から出て行く途中他にも問題があったのか?」

三人は顔を見合わせ

「うん…逃げる途中山賊のせいで死にかけてた村があって、外套とか包帯を分けてもらったんだけど…お礼を言って出て行くときに何か村長さんが手を不思議な形に組んだんだよね」

その後詳しく話を聞くと、シェムは背負われてて見ていなかったが、その手を見ていた二人は村から出て歩き出した後、村人が言っていた

゛村で聞いた昔は隣村だった廃村゛

(つまりここ)に行けば

「この村で無くなってしまった神殿で休めるかもしれない」

と言われたにも関わらず、村長の手を見た後に二人は同じような景色を見せられて同じようなところを歩かされているということに、シェムは背負われていて気付いたらしい

大気中の氣と自身の魔力を操り自分を背負っているスーを少しずつ幻術で見えている景色からずらしていき、言葉でも二人をどうにか案内しつつ、

その神殿がこっちの廃村でも見つからなかった事に落胆しつつ、村を回っていると、他の家の地下室と入り口からして何となく

゛最近出入りがあり使われている地下室の家゛を見つけ、

怪しいけど何故か嫌な感じはしないとと思いつつ渋っていると、猫が出ていき誘われて入ってきたということらしい

食が進まなかったのは騙されて怪我人を無駄につれ回して後悔していた二人を、そもそも自分が怪我をしたのも全員が幻術に早く気が付かなかったのも怪我をした私のせいだと小声で慰めていたからだそうだ

三人ともどうしてここまで人間出来てんの…?

相棒は三人まとめて抱きしめていた

「話を聞いてる途中ここに来るのも諦めてもう故郷に帰った方が良いんじゃ無いかと何度突っ込もうかと思ったが、結果三人がここに来てくれて良かった」

俺たちが地下室の痕跡を完璧に消して出入りしてたら三人は゛怪しい地下室゛も見つけられず来た道を戻ってまた幻術にかかったかも知らないからな…

これも親たちの言う人助けってやつなんだろうか

今日もネズミを食ってる猫っぽいナニカは呪いを完全にを分解しちまったらしいし、

後は相棒と二人でシェムの骨をどうにかするだけだ

雨が上がるのはもう少し先みたいだけどな


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