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300文字小説

愛されたおじいちゃん

作者: 林 秀明

道端で老人が倒れていると聞いて駆けつけた。


「大丈夫ですか?」


老人は意識が朦朧。出血はないが、一時も早く病院へ向かわねば。


「これを愛する孫に」

取り出しのは銀行通帳が入るほどの小物入れ。震える手で救急隊員へ渡す。


「早くこれをあの子に」

このお金で幸せに過ごせというのか。涙目になりながら、老人へ

「必ず渡します!」と告げ、老人は間もなくこの世を去った。


老人の約束を果たすべく、後日隊員は孫に遺留品を渡した。


「おじいさんの遺品だよ」

中身を開けると入っていたのは携帯充電器。愛娘は

「おじいちゃん、私が携帯の充電器がないといつも死ぬ死ぬーって言ってて、それを忘れたから届けに来てくれたのかなー」


おじいちゃんらしいよと愛娘の頬は濡れていた。


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