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回顧2~シャイル目線~

兄のオースティンが公爵家に遊びに行くのに着いて行った時、シャイルはエミリアと出会った。会ったこともないくらい可愛い子を目にしたシャイルの口から出て来た言葉も、やはり『何だお前!令嬢なのに色黒いな!』という暴言だった。ちょっと焼けてるぐらいだったのに。


エミリアはびっくりしていたが、すぐに笑って言った。「あなた嘘つけないのね!」と。戸惑うシャイルを見て、ディアンとオースティンが笑った。


それから、シャイルとエミリアは兄たちによく泣かされた。今思えば、訳の分からない実験の実験台にされていた。例えば、『人間何時間走り続けることが出来るのか。』とか。今なら『個人差だよ!』と言えるが、エミリアとシャイルは兄たちの言葉を信じ、必死に泣きながら走った。そんなシャイルとエミリアを、2人の兄たちはげらげら笑って見ていた。


だから、エミリアと初等部で会った時は驚いた。遊んでる時と別人だったのだ。『ごきげんよう殿下とシャイル様。』と優雅に礼をするエミリアに、何故か距離を感じたのが嫌で、『お前誰だ!いつもと違うじゃねーか!』と叫んだ。


エミリアは慌ててシャイルの口を塞ぐと腕を掴み、廊下の隅に引っ張り言った。『シャイル!ばれるから!私令嬢なのよ?遊んでることは内緒にして。』と。


『へぇ。』と呆れながらも呟いていたシャイルは、何故か寒気を感じた。


「どうして、シャイルとエムが知り合いなの?遊んでたってどういうこと?」


とシャイルに聞いてくる、アルフォンスの目は本当に怖かった。ちなみに、今だに夢で見るくらい。遊んでることを聞くと、アルフォンスも一緒に遊ぶようになったのである。


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