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ちょっと異世界に行ってきますね  作者: 蜂谷わさび
第1章 人違いだったようです
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第5話

「ああ、僕はこれでも神だからね。心を読むことは出来るよ。まあ、普段は読まなようにしているんだけど、ちょっと気になったから読ませてもらったんだ。ごめんね、勝手に読んで。もう読んでないから安心していいよ」


なるほど、神様ですもんね。心を読むぐらいはできるというわけですね。あ、でも全部読まれていたわけじゃないから良かった。美形にダメージを受けていたこととかバレたら残念な子認定されるところだった。


「いえいえ、大丈夫ですよ。気にしないでください」

「ありがとう。じゃあ続けようか。多分MNDが高いのはLUKが低い結果だと思うよ。ツイてなかったから、それを乗り切るために精神力が上がったんだろうね」


なるほど、どれだけツイてなくても心が折れないようにですね!……悲しすぎる。


「後回しにしていたMPなんだけど、地球人は普通はMPが無いはずなんだ。霊感がある人とかお坊さんとか神官とかである人がいたりはするから全ての人が無いわけじゃないんだけどね。でも君は霊感があったわけじゃないでしょ?」

「霊感はないと思います。幽霊とか見たことないですし。家もお寺とか神社ではないんですけど…。あ!そういえば父型の祖母の家が何代か前らしいですが巫女をしていたらしいです。その名残か、小さい頃から瞑想や茶道などを習いましたけど、そのせいですかね?」

「多分、それが原因だねー。巫女の血を引いていることと、瞑想をしていたことが原因だと思うよ。祖母から瞑想とか習っていたなら、他に何か習ってなかった?」

「ああ、祖父は柔道をしていたみたいですが、女の子にさせるのはためらったみたいで、祖父からは物づくりを教えてもらいました。様々な道具を一緒に作りましたね。あと父から剣道を習ったのと、部活動で弓道、習い事としてピアノと水泳をしたぐらいですか?」

「結構色々してるねー。まあ、どんなものが身についてるかはスキルを見れば分かるか」


スキルだと!?これまたテンプレですね!…ここに来てから、テンプレって言葉を大量に使っている気がするよ。


「スキルを見るにはどうすればいいですか?」

「あ、教えてなかったね。今のステータス画面をスワイプすれば出てくるよ」


シン様に教えてもらった通り、ステータス画面をスワイプするとスキルが表示された。



─────────────────────

日常スキル

料理 掃除 楽器演奏 歌唱 計算 水泳


戦闘系スキル

刀術 弓術 


生産系スキル

裁縫 木工 薬学 造形 描画


耐性系スキル

精神的苦痛耐性 病気耐性 暑さ耐性 睡眠耐性


─────────────────────


良かった、スキルは割と普通だ。ステータスみたいに少し変、とかはなさそう。あれ、でも刀術って剣道のことだよね。剣術じゃないんだ。あ、でも剣道って使うのは竹刀や木刀でどっちも剣じゃなくて刀だし、日本じゃ剣=日本刀くらいのイメージだよね。…あれ、私だけ?


「うん。まあ普通の日本人が持ってそうなスキルばかりだね。精神的苦痛耐性があるけど、これはLUKが低いからだと思うけど。あとちょっと変わってるのは暑さ耐性があるのに寒さ耐性がないことと薬学かな。心当たりはある?」

「薬学は、私、今、薬学部に通ってるからだと思います。あとは昔から植物には興味があったので調べていたことも関係するかもしれないですね。暑さ耐性は、私の実家が南西諸島にあるからですかね?そのせいで寒さ耐性が無いんだと思います」

「なるほどねー。うん、おかしなところは何もないよ。じゃあ、力を授けていこうか。どんな力を授けようかな」


来ました!取りあえず、魔法は使えるようになりたいです!


「魔法系は当然として、アステール中回ってもらうんだから戦闘系ももう少し欲しいよね。あと特殊系と固有スキルも渡したいし……。ゼクス、雨宮さんの魂ってどれくらい力を受け入れられる?」


あ、そういえばゼクスさんと馬鹿天使もいましたね。シン様との話に夢中になって忘れていました。


「雨宮さんでしたら、見たところ結構な余裕がありそうです。よほど強い力をたくさん授けない限り、大丈夫だと思います」

「そっかー。どうしよっかなー」


そう言ってシン様が考え込み始めたので、ゼクスさんに話しかけてみた。


「ゼクスさん、力を受けきれないこととかあるんですか?」

「ええ、あります。自力で覚えたりこれから成長する分には関係ありませんが、私たちの力で授けるとなると魂が許容できる範囲でしか授けられません。許容以上の力を授けようとすると最悪、魂が私たちの力に飲まれて消滅するかもしれません」


怖っ!魂の消滅って……。しかもゼクスさん、またさらっと言ったよ。


「ああ、許容の力を無理やり与え続けない限りそんなことは起こらないので心配しないで下さい」


ゼクスさんはふんわり微笑んで言ってくれました。ごほっ…。鼻へのダメージが計り知れないです……。











何故南西諸島出身にしたかと言うと、私が南西諸島出身だからです!ちょっとノリで故郷をアピールしてみました。調子乗ってすみません……。


なかなか異世界へ旅立てません……

次でゲームの能力をもらう予定です。

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