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兄「まったく、女子が集まったら動物園になるとはよくいうもんだ」
後輩「それ間違いすぎですよ。正しくは男女が集まったら猿になるですよ」
友「二人とも小学校からやり直したほうがいいんじゃない?」
兄「望むところだ!」
友「えぇ……。ついにロリコンも発祥かよぉ……」
兄「日が進むごとにアップデートされないと、時代においていかれるからな。属性が追加されて喜ばしいこと限りない」
妹「ふふっ。お兄ちゃんらしい」
兄「そうだろ? ははは」
友「えっ、なにこのいい話風の笑い声。ただの変態じゃん」
兄「それはそうと、友よ。ここにくるならなんで先に帰ったんだよ」
友「ああ~。そ、それは……」
兄「もしかして、なにか隠し事をしているな?」ピキーン
友「な、なぜわかる!?」
兄「俺の前ではすべてが露になるのだ!! ……なんで体を手で覆っているんですかねえ」
友「だって、すべてが肌蹴るって」
兄「露になるだよ!?」
後輩「裸ってことですね、よくわかります」
兄「それは誤解だ! ほら! 友が真っ赤になっちゃったじゃん!!」
妹「まったく、これだからお兄ちゃんは……」
兄「い、妹よ~」
妹「先ほどから羽虫がうるさいですね。線香でもたきますか」
兄「」
兄「口を開くたびに精神力が削れて行くぜ……」
妹「それならお口にチャックをすればいいのです」
兄「なんでミシンを片手にいうの!? こわいよ! 凶器で狂気だよ!!」
友「妹ちゃんもつらいんだよ? なんなら代わりに私がやってあげようか?」
妹「えっ、そんな……。友さんに私の楽しみを奪われるのは心苦しいですよ」
友「ほらね」
兄「なにが!? 自分の言動思い出してみろよ!!」
兄「ていうか話が進まないんだよ! なんで妹と後輩と友がここにいるんだよ!?」
妹「私は妹だからじゃないですか。なんで兄弟で別の家に暮らす必要があるのですか? うちはなんの特殊な事情もない一般家庭ですよ」
兄「そうだったね。ごめん、勢いで言っちゃっただけだから、そこまでガチになられると泣きそう」
妹「お兄ちゃんの泣き顔なんて需要ありまくりじゃない。さあ、泣いてよ」
兄「……えっ」
妹「なにもいってないよ?」
兄「あっ、そう?」
妹「そう」
兄「はい」
後輩「私は……その……」
兄「あん? なんだよ?」
友「やんキーみたいなの禁止」
兄「すまない」
後輩「許しましょう」
兄「こいつ全然平気そうなのだが!!」
友「そんなかっかしないの」
兄「というか、友もだよ……。今日はなにしにきたの? お泊り?」
友「まあ、それもいいんだけど……気づかないの? 今日って何の日なのか?」
兄「えっ……」
今日は何の日? 子日だよぉ!