理由、
作者のおつむはオワタ\(^O^)/ですから、間違い等がありましたらお知らせくださいm(__)m
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僕は、生きる事が辛い事だと感じていた。
何故かって?
家で父から暴力を受けていたから。
いわゆる、“DV”かな?
母は逃げて、祖父母はいない。つまり、逃げ道や希望はないって事だ。
だんだんと、僕の感情は枯れ、消えていった。
筈だった。
でも、今更だけど、僕にまた感情が、違うモノとなって湧き出てきた。
楽シイナ
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今日も僕はみんなに殴られ蹴られた後、床に転がっていた。
今は下校時刻を過ぎており、教室には誰もいない。
いつまでこんな事が続くのだろう。
終わる事はありうるのだろうか。
多分、終わるなんて、正義のヒーローでも現れない限り無理だろう。
・・・フッ
正義のヒーローなんて。
自分で言った事だが、可笑しく思う。
この世にそんなモノ、存在しないのだ。
自分で、解決しなければならないのだ。
『消えたらいいのに。っていうか消えてよ。』
『惨めだね。』
耳の奥で、さっきまで言われていた言葉がこだまする。
忘れようとしても、言葉は耳にこびりついて離れようとしない。
『消えて』
・・・そういえば、どうしてなんだろう。
どうしてみんなは急に僕を嫌う事が出来たんだろう。
そこまで酷い事をしたのか、僕は。
それとも、ずっと昔からみんなは僕を嫌っていたのか?
どっちにしろ、嫌われているのは間違いない。
考えていると、頭がパンパン、ぐるぐるとしてきた。
知恵熱と同じようなモノだろうか。
「・・・さて、帰るか。」
誰もいなくなった教室で一人そう呟き、鞄を持って歩き出した。
流石に、両親は僕を心配していた。
今日も「大丈夫か?」と部屋の前まで訊きにきている。
「大丈夫だから。心配しないで」
無理に笑みを作って、両親を安心させようとする。
―――――――お願いだから、訊かないで。
僕が、僕で無くなってしまうから。
僕が、死んでしまうから。―――――――
そんな想いを心の中で叫びながら。