表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

理由、

作者のおつむはオワタ\(^O^)/ですから、間違い等がありましたらお知らせくださいm(__)m


*****


僕は、生きる事が辛い事だと感じていた。

何故かって?

家で父から暴力を受けていたから。

いわゆる、“DV”かな?

母は逃げて、祖父母はいない。つまり、逃げ道や希望はないって事だ。

だんだんと、僕の感情は枯れ、消えていった。

筈だった。

でも、今更だけど、僕にまた感情が、違うモノとなって湧き出てきた。





楽シイナ


*****


今日も僕はみんなに殴られ蹴られた後、床に転がっていた。

今は下校時刻を過ぎており、教室には誰もいない。


いつまでこんな事が続くのだろう。

終わる事はありうるのだろうか。

多分、終わるなんて、正義のヒーローでも現れない限り無理だろう。

・・・フッ

正義のヒーローなんて。

自分で言った事だが、可笑しく思う。

この世にそんなモノ、存在しないのだ。

自分で、解決しなければならないのだ。


『消えたらいいのに。っていうか消えてよ。』

『惨めだね。』


耳の奥で、さっきまで言われていた言葉がこだまする。


忘れようとしても、言葉は耳にこびりついて離れようとしない。

『消えて』


・・・そういえば、どうしてなんだろう。

どうしてみんなは急に僕を嫌う事が出来たんだろう。

そこまで酷い事をしたのか、僕は。

それとも、ずっと昔からみんなは僕を嫌っていたのか?

どっちにしろ、嫌われているのは間違いない。


考えていると、頭がパンパン、ぐるぐるとしてきた。

知恵熱と同じようなモノだろうか。


「・・・さて、帰るか。」


誰もいなくなった教室で一人そう呟き、鞄を持って歩き出した。




流石に、両親は僕を心配していた。

今日も「大丈夫か?」と部屋の前まで訊きにきている。


「大丈夫だから。心配しないで」


無理に笑みを作って、両親を安心させようとする。


―――――――お願いだから、訊かないで。

    僕が、僕で無くなってしまうから。

    僕が、死んでしまうから。―――――――


そんな想いを心の中で叫びながら。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ