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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴


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9/20

油断大敵

 魔物が出る森で気を抜いてしまっていた俺は、ツノウサギの突進を受けて右足に穴が空いてしまうくらいのケガを負ってしまった。

 さらに焦った俺は木の棒を振り回すが外れてしまい……その隙にツノウサギが突っ込んできた。


 ああ、終わった! ゲームとかでも序盤が一番難しい事が多い。慣れないウチにヤラれてしまうとか、技や技術が揃ってないからとか……しかも気を抜いてしまった。クソ〜、ゲームじゃないからリセットしてのやり直しなんかできねーし。


 ツノウサギのツノが腹に刺さるかと思った瞬間……肩に乗っていたアオイから触手が出てツノウサギを貫いていた。


「っ、アオイ! ありがとう。ダメかと思ったよ」


「キュイ、キュイ」


 アオイからは間に合って良かったという気持ちと、周りを常に気にしてというお叱りの気持ちが流れ込んできた。

 そして、少し迷いながらもツノウサギの死体に触手を伸ばして……取り込んだ? 消えてないから収納ではない。


 アオイの中に取り込まれたツノウサギからは、炭酸の泡のようなモノが出て溶けていくのが見えた。

 結構グロテスクかと思ったが溶けるのが早く、そこまでイヤなモノではなかったのが救いだね。


 ツノウサギが溶けきるのを見ていたら……天のささやきが聞こえる。


 〘突進のスキル因子を確認しました。スキル蓄積に回ります。突進1/3〙


 ……?

 …………?

 ………………?


 えっ、えっと、スキル蓄積が発動したの? アオイが取り込んだ魔物から、スキルが得られるのかな……1/3だから後、二匹必要なのかな?

 でもスキルって魔物からだけなのかな……イヤ、今は魔物が先だ。

 でも、アオイが溶かさないとダメみたいだね。

 ひょっとしてアオイの吸収効果かな?

 さらにツノウサギを狩ってみよう。すげー、ワクワクするね。


 ツノウサギを探すがスライムばかり。スライムも吸収しているけど……スライムは吸収効果が無いね。スライムは吸収がスキルなのかも。アオイも最初は吸収だけだったから。


 …………いた。ツノウサギ!

 さっきのツノウサギにヤラれた右足がうずく。今は収納していた薬草を、足にグルグル巻きしている。少しづつ痛みは引いてきているけど……


 今度は油断しない。ツノウサギを正面から見下ろしてしっかりと動きを把握する。俺に気がついたツノウサギは、ダッシュしてから額のツノを突きだして『突進』をする……俺にめがけて突っ込んで来るツノウサギ。

 なるほど! ツノウサギは直線的な動きしか、出来ないみたいだね。

 動きをよく見れば避けるのは問題ない。


 何度目になるだろうか……ツノウサギは突進を繰り返す。それを俺は左に、右に最小限の体さばきで避ける。

 だんだんと慣れてきて、ツノウサギを避けてから木の棒で反撃出来るようになってくる。

 三度、四度、五度目でついにツノウサギは、動かなくなった。


 ツノウサギにアオイが着いている左腕で、取り込んでみた。心のなかで『吸収』っとスキルを意識して使ってみた。

 左腕にヒューンとツノウサギが吸い込まれて、炭酸のような泡がツノウサギを溶かしていく。

 そして、数秒でツノウサギはなくなり……天のささやきが、


 〘突進のスキル因子を確認しました。スキル蓄積に回ります。突進2/3〙


 やっぱり。アオイの吸収と俺のスキル蓄積が合わさって効果があるんだ。

 こうなったら……もう一匹ツノウサギを……

 今度はすぐに見つかり先ほどの要領で、すぐに倒す。

 そして、今度は分裂して肩に乗っているアオイに吸収してもらった。


 〘突進のスキル因子を確認しました。スキル蓄積に回ります。突進3/3〙


 おっ、本体と分裂体どっちでも、吸収の効果があるのか。一心同体でアオイと一緒になってる間は、効果がありそうかな。それよりも突進が3/3になったけど……


 〘突進が規定値に達しました。突進が使用出来るようになりました〙


 天のささやきからの念願の通知。


「よし! 思った通りだ」


 拳を握りしめて天高く突き上げる。

 そして、鳴り響くレベルアップ音。


 確認してみよう。


【名前】ルディ

【レベル】4 ↑1UP


【年齢】15歳

【性別】男

【種族】人族

【職業】スライム士

【スキル】


 ・『スライム』:ユニーク

 ・『転生者』:ユニーク


 ・突進 【NEW】


 おお、突進がある。レベルも三から四になってるな。

 スキルにも『突進』がある。これで吸収、スキル蓄積のコンボで、新しいスキルを覚えられる事になるね。

 これはスゴイ発見だぞ〜。周りにバレないようにしないと……めんどくせー事になりそうだ。


 そして、俺は木の棒を構えてまだ、コチラに気づいていないツノウサギに対して……『突進』っと唱える。

 身体は真っ直ぐに自分の意識した方に、突っ込んでいく。恐らくは五メートルくらいだろう。

 自分の力以外の何かに押されて『突進』していた。

 ツノウサギとすれ違い間際に木の棒を振り切る。


 『バッコ〜ン』っと良い音が辺りに響き、ツノウサギは一撃で動かなくなった。


「おお、一撃でツノウサギを倒せた。レベルアップもあるだろうけど……突進はタダの移動技ってだけでなく、攻撃力にも上乗せがあるみたい」


 俺はアオイの分裂体と、手と触手でハイタッチしていた。いえ〜い。

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