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寝取られ裏切られた最弱テイマー〜逆境を跳ね除け相棒のスライムと最強へ成り上がれ。許して?やり直して?絶対にイヤだね〜  作者: 月鈴
故郷の村編

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下り坂の勇者君

【勇者ランドルフ視点】


 俺にとっては、全てが上手くいっていた。気に入らないルディに着いていた女達は、既に俺のモノ。貴族に婿養子が決定してるし、学園に入学出来て将来安定を確約されてる。まさに、俺が中心の世の中になりつつある。

 女遊びにも飽きて来たのもあるけど、暇つぶしにルディをイジメる事に夢中になっていた。


 魔物から必死に逃げるルディを……ギャハハ。あ〜、思い出しただけでも、腹が痛て〜な〜。あれは、傑作だった。今までは『僕が主役』って顔をしていたヤツが、魔物に追いかけ回させるなんて何て楽しい見世物なんだ。


 それだけでは飽きてきて、次に村人に「ルディと仲良くしたら……」と言いふらし回った。効果的に、村八分にする事は出来た。あー、楽しくて仕方ない。ヤツの困った顔も、泣いた顔も、恐れた顔も、全てが俺の勲章になってくれる。



 しかし、左腕が無くなってからルディは別人になってしまったかのようだ。それからは、ヤツをイビっても良い反応しないしな。暇つぶしに女達と遊ぶ事が、多くなってきたな。まあ、気分も良いしいっかな〜。

 そんな事を考えていたら、珍しくルディの義理姉妹ウルリケ・ルイーゼが落ち込んでいた。


 話を聞くと、あのお人好しが服着て歩くルディが……自分の家の牧場で扱うグレイトボアを倒した。グレイトボアはルディの父親が長年育てた、ある意味牧場の要になる。それをルディの父親の目の前でスライムでゆっくりと溶かして、その様子を楽しんでいたらしい。

 なんだ? その変わりようは? 俺は何を聞かされているのだ……


 少し薄ら寒い感じで……尚更、女達に依存していった。若い村の女達全てを、食ってやったさ。

 そんな少しの不安を、大きな快楽で誤魔化していたのかもな。

 そこで面倒くさい事に、この辺で毎年流行る風土病『クラウチダウン』が蔓延してきた。

 まあ、知ったこっちゃない。大人がどうにかするだろう……俺は女達と遊ぶのに、忙しいからな。


 その中、村は慌ただしくなる。風土病の特効薬であるホーンディアのツノが、全く取れないらしい。村も備蓄が無く村で唯一の狩人のラウラの父親が、獲りに行ったらしい。なら大丈夫だろうな。念のため村にある特効薬を、勇者である俺に回すように『よろず屋』のオヤジに命令しておく。そうじゃないと、国王陛下に報告するしかない……ってな。


 結果、ラウラの父親は二匹のホーンディアを狩ったらしいが負傷して、その後……狩りには行けなくなった。二匹のホーンディアから作れる特効薬は二十本。村長の取り巻きと、ルディの父親達と、勇者である俺の父親達が、全て使ってしまった。

 それ以外は皆、風土病の餌食になっちまった。全く、ダラシないヤツらだ。


 何度か村長からホーンディアを狩って来いと、言われたがお前達が特効薬を使わなければ良かったのにと、追い返してやった。図々しいヤツだ。

 俺はヤラしてくれる女達に、特効薬を配ってやったから、更にサービスが良くなってご満悦だ。

 まさに良い事をして、良い事をして貰う。勝ち組の俺様だけに、許された特権だな。


 ……しかし、それだけでは終わらなかった。日々、村は荒れてきて、草が生えてきている。全く、管理ぐらいしっかりとして欲しいものだ。勇者が暮らす村として、恥ずかしくは無いのか。村長にも、一度言わないとダメだな。


 そんな時に、あの女を寝取られた情けないヤローが村に帰って来やがった。

 一体どのツラ下げて、帰って来たのか……またイジメてやるかな。

 ヤツは特効薬を持って来たらしく、俺達で独占して回らなかった者達を回復させて行った。


 回復させられた村人達が、俺達の秘密基地に乗り込んで来やがった。しかもあろう事か、勇者である俺に殴る蹴るの暴行を働く始末。この将来が約束された俺様に対して、やっても良い事ではない。


「ヤメロ。殴るな。俺は勇者だぞ……お前達分かってるの、ブフ、グフ、ガフ」


 痛いじゃないか。勇者を殴るなんて、国が許さないぞ。



「アナタ達、何てことを……」


 その暴力は俺だけでなく、一緒にいた女達にも及んでいた。ルディの女達はもちろんだが特に……人妻達がヒドイ扱いだな。なんでだろうな?

 そうしたらあのお人好しのルディが、笑いながら後ろからやって来た。

 アハハ、と腹を抱えて笑っていやがる。しかも、俺の『イチモツ』を見てやがった。殴られた痛みで、縮み上がっているだけだからな。チキショウ。

 そうしたらルディの野郎が、ワケの分からない事を言いやがる。


「ねぇねぇ、人妻さん。今、どんな気持ちなの? なんか対策を考えてるの? 多分、旦那さんに捨てられると思うけど……ランドルフは、助けてくれそうかな?」


 なんで俺が、この女達を助ける必要があるんだ? 旦那に捨てられるって、どういう事なんだ……


 俺も女達も『えっ』、って顔でルディを見た……それは他の女達も一緒だ。


「当たり前じゃん。旦那さんが苦しんでる所でヤリまくりの奥さんなんて、置いておく意味はないよ。しかも……股から液体出てるし。今回で妊娠してなくても、子供にも影響あるあるらしいよ。人妻さんが今まで受け入れてきた男の遺伝子が、入ってしまうらしいよ。だから旦那さんはもう、人妻さんは捨てると思うけど……これからどうするのさ?」


 ………………どういう事だ?

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