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採用試験と合わない帳面#14
その夜、俺は宿で一人、窓の外を見ていた。
街は静かで、鐘楼の鐘が鳴っている。
ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン。
六回。
夜の六ベル。
——だが、今日も間隔がおかしかった。
昼の六ベルから、夜の六ベルまで。
本来なら六ベル分の時間が経過してるはずだが——体感的には、もっと短かった。
誰かが、意図的に鐘のタイミングをズラしている。
その可能性が、どんどん高くなってきた。
——次は、これを調べよう。
鐘楼の管理者は誰か。
なぜ、ズレが生じるのか。
そして——それを利用している者はいるのか。
俺は、そう考えながら、ベッドに横になった。
明日から——新しい戦いが始まる。




