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異世界金融帳実務録 ~転生銀行員が金融知識で成り上がる~  作者: しじむ


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採用試験と合わない帳面#13

三日目。

最終日だ。


俺は、全担当者の業務を総合的に管理した。

ダリウス、エリーゼ、グレン——全員が、引き継ぎ簿を使っている。

最初は抵抗があったが、今ではスムーズだ。


そして——その日の夕方、最後の締めを行った。

金庫の中身を数える。

引き継ぎ簿と照合する。


シルバ: 記録412枚、実数412枚——一致。

クラウン: 記録9枚、実数9枚——一致。

カッパ: 記録203枚、実数203枚——一致。


「完璧です!」


ミラが叫んだ。


「三日間、一枚も狂いませんでした!」


実務長とベルナルドが、揃って拍手をした。


「お見事だ、レオン」

ベルナルドが言った。


「お前は、四つ目の試練を完璧にクリアした。正式に、レギス・レジャーの行員として採用する」

「ありがとうございます!」


俺は深く頭を下げた。

実務長も、俺の肩を叩いた。


「よくやった、レオン。お前のおかげで、うちは変わり始めてる」


「いえ、まだまだです。これからが本番です」


「そうだな。じゃあ、これからも頼むぞ」


「はい」


俺はそう答えた。

そして——心の中で、思った。


これで、第一段階はクリアした。

次は——この仕組みを、組織全体に広げていく。

そして、セブン・ヴォルトに対抗できる力をつける。

それが、俺の次の目標だ。

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