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87話 指名依頼

閲覧いただきありがとうございます。

仕事の合間に作成しています。

週に1回以上は更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)


※カクヨムにて何話か先更新することになりました。最新話はそちらにてご確認いただければ幸いです。


https://kakuyomu.jp/works/16817330657707263822

修行お疲れ様会が終わったあと、私たちは解散して、翌朝また集合した。エリーナを冒険者ギルドに連れていくためだ。


というのもエリーナは冒険者になったが、私と修行していたために依頼を1つもこなしていないからだ。冒険者になったからには素材納品ぐらいはこなしておかないとね。


ちなみに修行中に倒した魔物は、私が納品していたので私の実績として登録されている。エリーナの実績として登録したければ、エリーナ本人も同伴しないといけない。『冒険者成りすまし事件』があり、ギルドカードの貸し借りも厳しくなったからだ。



私たちは冒険者ギルドに入り、依頼票の張ってある掲示板に向かった。朝ということもあり、中は人でごった返していた。


私たちは人混みをかき分け、冒険者ランクFの掲示板に向かった。



「エリーナ、ここに常設依頼があるから、いくつか魔物の納品依頼をこなしてきなよ」


「了解した」



エリーナは掲示板を眺めたあと、冒険者ギルドを後にした。冒険者ランクFの常設依頼なので1人でも大丈夫だろう。私とはここから別行動だ。そして夕方にでもまた合流しようかな。



さて私も久しぶりに常設依頼以外の依頼を受けようかな。掲示板でお手頃な依頼票を見つけて受付に向かった。



「こちらの依頼票ですね。えーと、お名前はスグルさんですね。あ、指名依頼が3件ありますね。どうされますか?」



エリーナの修行に付き合っているうちに指名依頼がきていたらしい。素材納品で直接解体倉庫に向かい、受付に顔を出さなかったから気付けなかったみたいだ。



「内容はお掃除系が2件と要相談の案件が1件ですね。『疾風の掃除屋』さん、どうされますか?」



受付の方がにこやかに私の二つ名を言った。ちなみに『疾風の掃除屋』に裏の意味はなく、あっという間に掃除を終わらせるという表の意味しかないのが恥ずかしいところだ。エリーナに聞かれたら絶対にニヤリされそうだな。



「要相談の指名依頼ってなんですか?」


「それはですね、依頼をしたいけど依頼内容をどこまでにするか決めきれない場合、『要相談』の依頼になりますね」



厄介な依頼だったら嫌だなと思いつつ、依頼人の名前を見ると『ロイ=ハルバートン』だった。エリーナを護衛として連れてきた王都貴族の人だ。


・・・うん、厄介な匂いがしてきたぞ。



「じゃあ指名依頼のお掃除系2件を受けます。持ってきた依頼票はキャンセルできますか?」


「わかりました。ご持参いただいた依頼票はこちらで戻しておきますね。ちなみに残りの指名依頼はどうされる予定ですか?指名依頼の内容がわからないのでなんとも言えませんが、貴族の方からのご依頼ですので先方に一度お話にいったほうがよいかと・・・」



この受付の方は善意でアドバイスをしてくれているようだ。この依頼を受けるということは、王都に向かうということになるのかな。エリーナとも相談してみないとな。



「とりあえずその依頼はいったん保留でお願いします。ちなみに集合場所はどこになりますか」


「ちょっとお待ち下さいね。えーと、あ、山脈都市マトンになっていますね」



集合場所はこの前の護衛依頼で向かったところだった。私に手甲を作ってくれた鍛冶師ドーラさんがいるところだ。そこなら顔出すついでに行くのもいいかもしれない。


ひとまずロイさんからの指名依頼はいったん保留にして、私はお掃除系の指名依頼2件を片付けにいった。






無事に2件の指名依頼を終えると、時刻はすでに夕方になっていた。全然『疾風の掃除屋』じゃないと思われるかもしれないが、掃除自体はすぐに終わったのだ。


ただ見た目が13歳の子供なので、かわいい孫のように扱われ、ありがたいことに依頼先で飲み物やお菓子をいただいていたのだ。つまり世間話で時間が過ぎていったというわけだな。不可抗力なので仕方ない。


そんな感じで2件の指名依頼を終え、エリーナと合流した。



「エリーナ、素材納品はちゃんと出来た?」


「出来たぞ。修行のお陰で魔物の倒し方、さばき方が上手くなっていたから、報酬に色をつけてもらえたぞ」



エリーナは得意げに報告してきた。ただ忘れてはいけないのが、エリーナは冒険者ランクFだが実際はランクA相当の実力があるということだ。


つまり報酬に色が付いて当たり前のレベルだということを忘れてはいけない。むしろ報酬に色がつかずに冒険者ランクF相当のままだったら驚きだな。



「そういえばロイさんから私に指名依頼が来てたんだけど。集合場所は山脈都市マトンだってさ。どうしようか」


「師匠の好きにするといいと思う。ロイのことだから断っても大丈夫だろう」



ロイさんのことを知るエリーナがいうのだから、きっとそうなのだろう。でもドーラさんにも久しぶりに会いたいから、話を聞くついでに山脈都市マトンに遊びに行こうかな。ロイさんの依頼は内容次第では断ればいいだろうし。


そうと決まれば善は急げということで、さっそく移動しよう。



「じゃあロイさんの指名依頼、話を聞きに行こうと思うから、エリーナは今から移動の準備してきて」


「もう夕方だが今からか?あぁそうか、師匠はスキルがあったんだったな。それなら急ぎ準備をしてこよう」



冒険者ギルドで指名依頼の手続きを済ませ、エリーナといったん別れてお互い移動の準備をした後、私たちはまた集合した。


移動手段はもちろん《テレポート》だ。


・・・余談だが、エリーナが背負っていた巨大なリュックの中身を減らしたのは言うまでもない。修行とは違い、山脈都市マトンに行くのにこんな荷物はいらないよね。

人物紹介


【スグル】

主人公。早川傑ハヤカワスグル35歳が異世界転生した。冒険者ランクD。


【エリーナ=ロンダルタント】

王都調査員の護衛騎士だったが、スグルに弟子入りを希望。冒険者ランクA相当の実力があるが、冒険者支援制度(師弟関係)を利用するために冒険者ランクFとして登録した。

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