84話 新たな仲間13
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それから森の中を散策し、魔物ランクCの魔物に出会うとエリーナに対処させた。ギガントベアを倒したことで自分は強くなっていると自信が付いたのか、エリーナは危なげなく魔物に対処していった。
その様子を私は後ろから眺めていた。ひと通りの基礎は仕上がったようだ。
「エリーナ、お疲れ様。そろそろ『秘伝の技』で新しく獲得したランクの高いスキルの練習をしようか」
「やっとか。今までのスキルでも魔物ランクCなら倒せるが、さらに強くなるためには『秘伝の技』とやらで獲得したスキルが必要ということだな」
「そうだね。自分の努力で習得したスキルなら使いこなすのは容易いけど、いきなり獲得したスキルはそれなりに練習が必要になるからね」
私たちはいったん小屋に戻り、昼休憩をすることにした。昼食はもちろんギガントベアのお肉だ。素材が美味しいので、焼いて塩で食べた。
ギガントベアの体長は2mちょっとあるが、あまりの美味しさに手が止まらず、回収したお肉の半分程を食べてしまった。私たちの胃袋は異世界補正を受けているようでなによりだ。
昼食を終えた私たちは食べすぎて苦しくなった体に鞭を打ち、広場へ移動した。
「じゃあスキルの練習をしようか」
「お、おう」
今回の修行で、エリーナのスキルポイントを消費して獲得したスキルは全部で12個だ。
小屋での生活で必要な生活魔法が3つ。《ウォーター》、《ドライ》、《浄化》。これらは今までの修行生活の中ですでに使用済みだ。
《浄化》は汚物処理に使われる。よごれなどを取り除いて、きれいにしてくれる魔法だ。
聖魔法は2つ。回復用としての《ヒール》と料理の隠し味としての《リカバリー》だ。
当初、《ヒール》は獲得する予定はなかったが、料理で日に日に手に切り傷を増やしていたため、見るに見かねて獲得したのだ。ただ、大きい怪我の場合はポーションを使用している。
《リカバリー》は言わずもがなかな。もちろん料理以外にも、通常の使用方法である疲労回復としても使っている。
補助スキルは《探索》のみだ。近接攻撃タイプなので、スキルポイントは攻撃スキルに回すことにした。
ここまで6つのスキルを紹介したので、残りは6つである。ここからは攻撃系のスキルになるわけだが・・・
「まずは剣術スキルを説明するね。私もよく使う《一閃》だね。見本を見せるからちょっと見てて」
エリーナにそう伝えると、私は広場の真ん中に丸太を置いた。丸太から少し距離をとり、ナイフを構える。
「剣術スキル《一閃》」
ナイフから薄く細長い2m程の光の刃が伸びた。私はそれを上段から丸太に向けて素早く振り下ろした。刃が通った後には光の残像が残り、キラキラと光の粒子が舞っていた。丸太はもちろん真っ二つだ。
「こんな感じかな。どんなスキルか分かった?」
「素早く斬りつける感じなのか?《一刀両断》と似ているな」
「真っ二つにするという意味ではどちらも似てるね。《一刀両断》は『力』が影響して叩き割るといった感じなのに対して、《一閃》は『器用さ』が影響して刃の傾きや接触箇所を上手く扱う、つまり力の込め方で斬るといった感じだよ」
「どちらも似ているスキルだが、違いがあるのだな。ただ、どうして2つを身につける必要があったのだ?」
「それは奥義スキル獲得のためさ」
似て異なる剣術スキル《一刀両断》と《一閃》。この2つのスキルを身につけることで、なんと奥義スキル《断罪》を覚えることが出来るのだ。
スキル獲得の時にエリーナにもアナウンスされているから、一度聞いたことがあるスキル名にはなるが・・・
「この2つのスキルで身につけられるのが、奥義スキル《断罪》だよ。両極端な2つのスキル《一刀両断》と《一閃》のいいとこ取りした感じかな。だから両方とも使いこなせていないとスキルに体が振り回されちゃうから、この奥義スキルが使えるようになるのはまだ先になるかな」
エリーナにそう伝えると、私は広場に丸太を並べて、エリーナに剣術スキル《一閃》の練習を始めさせた。
人物紹介
【スグル】
主人公。早川傑35歳が異世界転生した。冒険者ランクD。
【エリーナ=ロンダルタント】
王都調査員の護衛騎士だったが、スグルに弟子入りを希望。冒険者ランクA相当の実力があるが、冒険者支援制度(師弟関係)を利用するために冒険者ランクFとして登録した。




