81話 新たな仲間10
更新遅くなりまして申し訳ないです。
閲覧いただきありがとうございます。
仕事の合間に作成していますが、
どうにか更新できるように頑張りますので、
応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)
あれからツチモグラの他にも数種類の魔物の効率のよい倒し方を教え、実際に倒してもらって今日の鍛錬は終了した。
倒した魔物がもともと弱いため、エリーナ自身のレベルは上がってはいないけど、スキルをたくさん使用したので、新たに習得したスキルのスキルレベルは上がってくれた。
初日としては上出来ではないだろうか。日が傾き出した頃に私たちは小屋に戻った。
「じゃあ私はもう街に帰るから、あとはよろしくね。また明日の朝にでも来るよ」
「師匠、夕食がまだだぞ?」
「自分で作りなよ。料理は自分であれこれ試行錯誤しながら数をこなさないと、上手くならないよ」
エリーナが子犬のような悲しい顔で私を見つめてくるが、私は動じることなく帰ることにした。
「今日の魔物素材を冒険者ギルドに納品しないといけないし、それじゃ、また明日!《テレポート》」
「ちょっ、まっ・・・」
エリーナの言葉を最後まで聞き終わらずに私は辺境の街フロンダへと戻ってきた。
そして修行で倒した魔物を納品するために冒険者ギルドへ向かった。
特に用事もないので冒険者ギルドの中には入らず、そのまま直接解体倉庫に行き、魔物素材を納品した。もちろん報酬はエリーナと分ける予定だ。ランクの低い魔物ばかりなので、報酬は微々たるものだけど。
冒険者ギルドを出ると、ちょっと離れた裏通りに向かった。脇道にそれて歩いていき、目的のお店を発見した。
『ポーション屋 ばぁやのお店』
ドアを開け、中に入るとおばあちゃんがいた。
「いらっしゃい。おや、坊やかい」
「遅くにすみません。まだ買い物出来ますか?」
「大丈夫じゃよ」
ここのポーションは他のお店よりも品質がいいのだ。エリーナの修行をするにあたり、今は弱い魔物だが、徐々に強い魔物と戦うことになるので、予備として小屋に常備して置こうと思う。適当に見繕ってレジに持っていく。
「これください」
「ありがとうね」
代金を渡して商品を受け取った。他にも何か必要なものはあるだろうかと考えながらお店を出た。まだ開いているお店を巡って必要そうなものを買い集め、夕食を済ませ、そして今日の出来事を振り返りながら1日を終えた。
翌日、辺境の街フロンダから小屋に《テレポート》した。昨日はエリーナをそのまま辺境の森の小屋に置いていったが、ちゃんと生きてるだろうか。
不安に思いながら彼女を探してみると、すでに素振りをしていた。
「エリーナ、おはよう。食事はちゃんと食べれた?」
「師匠、おはよう。・・・ちゃんと食べたぞ」
返事が怪しいが、信じるとしよう。ラビットの調理方法はおしえたし、なんとかなるだろう。
「はいこれ。まずは昨日の魔物素材の報酬だよ」
「ん?別にいらないぞ」
「いやいや、修行とはいえ金銭面はしっかり分けておかないと、後々トラブルになりかねないからちゃんとしないと嫌なんだよね」
「師匠がそういうなら受け入れよう」
エリーナに昨日のお金を渡した。不承不承といった感じだけど、大丈夫だろうか。
金銭トラブルは友達関係でさえ、最悪絶交になったり裁判になったりと日本では何かと注意が必要な案件だった。生死が近い世界である異世界ならば、トラブルはなおさら未然に防ぐに越したことはない。
「それと、ポーションを買ってきたからいくつか持っておいてね。部屋にも予備を置いておくように」
そう伝えて『ポーション屋 ばぁやのお店』で仕入れたポーションを渡す。他にも昨日仕入れた品々もまとめて渡すと、エリーナはそのまま小屋に荷物を置きにいった。
しばらくして戻ってくると、エリーナはお金を渡してきた。
「これはなに?」
「ポーションなどの代金だ。私が使うのであれば私がお金を支払うのが普通だろ?」
「いやいらないよ。修行で必要なものはこっちで買ってくるからお金は気にしないで」
「師匠、これこそ金銭トラブルになるのでは?」
「・・・」
エリーナにツッコまれてしまった。さっき言ったことだけども、逆に私もお金をもらっておかないと相手は安心できないということだ。後々相手を搾取する気はまったくないのだけれども。
「よし、師匠命令で金銭面は私の言う通りに対応するってことでよろしく。素材の報酬は折半、修行で必要なものは師匠判断で金銭要求ということで」
「了解した」
ふっと笑みを浮かべながらエリーナは返事をした。私の今の年齢は13歳でエリーナよりも子供に見えるので、この場にギャラリーがいたら私はきっと顔を赤くしていたことだろう。
ただ中身はおじさんだから実際はそんなことにはならないけどね。




