76話 新たな仲間5
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「じゃあエリーナ、まずはそこに立って素振りをしよっか」
「了解した」
エリーナは剣を抜き、素振りを始めた。上段からの振り下ろし。型がしっかりしているきれいなフォームだ。
そんな光景をながめながら、私は別のことをしていた。
(スキル《鑑定》)
(スキルポイント選択)
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スキルポイント:75
獲得可能なスキル
・剣術
・体術
・火魔法
・風魔法
・聖魔法
・生活魔法
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おぉ、出た出た。以前私がスキルを獲得したときと同じようなことを、エリーナに対して試してみたのだ。スキルポイントの選択画面が出なかったらどうしようかと思ったけど、杞憂に終わったようだ。
剣術はすでに奥義スキルが使えるので、後回しでいいだろう。
属性魔法は今のところ火と風のみか。これから増えていけばいいけど、増えなかった場合はきっとその人の素質とかがあるのだろう。
なにはともあれ、まずは風魔法から獲得していこうかな。火魔法で山火事にでもなったら困るし。
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風魔法
・ウインドカッター:スキルポイント2
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(風魔法 ウインドカッター 獲得)
(・・・)
(エリーナのスキルポイントを使用して、風魔法 ウインドカッター 獲得)
(・・・)
あれ、反応しないぞ。私のときはこれで獲得できたのに、どういうことだろう。もしかすると相手のスキルポイントは見れるけど、相手の了承なしに勝手にイジることはできない仕様になっているのかな。仕方ない。いろいろ試してみよう。
「エリーナ、いったん素振りをやめて」
「どうしたのだ?」
「今から私の言うとおりの言葉を言ってみて。『スキルポイントを使用して、風魔法、ウインドカッター、獲得』」
「よくわからないが、了解した。えっと、『スキルポイントを使用して、風魔法、ウインドカッター、獲得』」
(・・・)
言葉だけだとダメなのね。でもまぁこれでスキルが獲得できるなら、周りは英雄だらけになっちゃうか。納得。次の候補として、実物見せて内容理解の流れを試してみよう。
「エリーナ、今からウインドカッターを使ってみせるからよく見てて。これは風魔法で、風の刃を飛ばす魔法だよ」
そう言って、私は手を上に向けて風魔法 《ウインドカッター》を上空に放った。
「じゃあまたさっきと同じ言葉を言ってみて」
「『スキルポイントを使用して、風魔法、ウインドカッター、獲得』」
(・・・)
これもダメか。
「師匠・・・普通魔法を使うには特別な修行が必要だと言われている。言葉だけでスキルを修得できるわけがないだろう」
呆れた表情で私に教えてくれた。なんかエリーナに馬鹿にされた感じがする。こんなことも知らないの?的な鼻につく感じ、気のせいだと思おう。
ここはぐっと我慢して、まずはこの世界の常識から確認することにした。
「そうなんだね。ところで、エリーナは自分のステータスって見れるの?」
「見れるわけがないだろう」
「えっと、それはなぜ?」
「普通の人は鑑定スキルをもってないからだ。ただ、王都にいれば魔道具があるからそれを使って確認したことはある」
スキル《鑑定》はそもそも珍しいスキルで、持っている人はごく僅かだそうだ。そのため、代わりとなるものとして鑑定の魔道具が作られたらしい。ただこれを作るのに大金が必要らしく、置いているところは国が管轄している重要な施設のみらしい。
また鑑定の魔道具を使用するには申請が必要で頻繁には使えないらしい。使えても年に1回程度だとか。
「じゃあその魔道具で見たステータスの中に、スキルポイントって項目はあるの?」
「なんだそれは?そんな項目はなかったぞ」
スキル《鑑定》の劣化版が魔道具ということだろうか。見れる項目は限られているらしい。能力値は星いくつみたいな表示で細かい値はわからないそうだ。
エリーナがみた最新のステータスは半年前だそうで、師匠だからということで特別に教えてもらった。ちなみにステータスを人に教えることは通常しないそうだ。プライバシーだし、これは当たり前か。
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名前 :エリーナ=ロンダルタント
HP :★★★★
MP :★★
力 :★★★
生命力:★★★
知力 :★★
器用さ:★
素早さ:★★
運 :★★
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半年前のデータではあるが、星の数は昨日みたステータスとだいたい同じ比率のようだ。器用さが星1つ。これをどうにか改善できれば、剣の技術も上がるだろうし、副産物として部屋を片付けられるようにもなるだろう、きっと。
話を戻そう。
スキルが修得できない原因はなんだろうか。私の場合、自分のステータスが見れるので、スキルポイントを操作できた。エリーナのステータスは、私のスキル《鑑定》で見れたので、そのままスキルポイントを操作できるかと思ったが、出来なかった。
ということは、エリーナ自身がスキルポイントを認識できていないのが原因とは考えられないだろうか。
スキルポイントは余っているから、どうにかすればスキルを獲得できるのは間違いないとは思うんだけど・・・んー、どうすればいいのだろうか。




