67話 調査員3
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私はひとまず冒険者ギルドを後にした。話し合いが平行線をたどったためだ。しかしエリーナとの模擬戦は強要されることはなかったから、ロイさんは貴族の中でもきっといい人なんだろう。
それからというものの、街中でスキル《索敵》を使用してみると、『エリーナ=ロンダルタント』が近くに表示されてしまう。なんだろう、後をつけられているのかな。
街の外に出るときは念のためスキルを使って行方をくらませているけど、このままだと埒が明かないので、こちらから仕掛けてみようかな。そうと決まれば今日の分の魔物を仕留めて、納品してから行動しよう。
辺境の森で集めた魔物素材を持って解体倉庫へと向かう。買い取りのおっちゃんに素材を預けて建物の外に出た。
(スキル《索敵》)
右前方の裏路地にエリーナ=ロンダルタントは隠れていた。それを確認すると私は街中を歩きだした。
(ちゃんとついてきてるな)
しばらく歩き、私は脇道に逸れた。曲がり角を曲がり人目がないことを確認すると、ステータスゴリ押しで地面を蹴っていきなりUターンしてエリーナの眼の前まで移動した。
「!?」
突然の私の行動にエリーナは驚いたが、私は構わず彼女の腕に触れ、《テレポート》を唱えた。行き先は私が転生した辺境の森の奥地にある小屋だ。
「ここはどこだ!?」
突然周りの景色が変わったため、エリーナは戸惑っていた。それを行った人物はもちろん私だということは、彼女も分かっているだろう。
「ここはどこでしょうね。とりあえずエリーナさんに確認したいことがありまして、いいですか?」
「・・・」
最大限の警戒をしているようで、私に対して身構えていた。どうせあとで戦うことになるだろうから、気にせず話を進めることにした。
「えっと、エリーナさんは私の後をつけてきてますよね?それって私と一戦を交えたいからですか?」
「・・・」
エリーナは冷や汗を垂らしながら、私を睨みつけていた。いやいや、状況を整理しようと質問しただけなのになぜ睨まれるのだろう。
「あのー、話が進みませんので何か話してくれませんか?」
「・・・そうだ」
エリーナがせっかく返事をしてくれたのに、ぼそぼそ言っているので聞き取れなかった。
「え?なんて言いました?」
「あーもう!警戒するのは止めだ。私は貴様について調べるために後をつけていた。お前は何者なんだ?」
「私ですか。私は13歳で冒険者ランクDのスグルですよ」
「・・・なぜ実力を隠している?」
この前の突然斬りかかってきた時の動作でバレたのかもしれない。小石に転んだとは言ったけど、わかる人にはわかりそうだしね。
「訳ありなんで詳しくは聞かないでください。それよりも私と戦いたいんですよね?」
「戦ってくれるのか?」
「ただしいくつか条件があります。私の実力については口外禁止でお願いします。また、あくまで模擬戦ですので殺傷能力のあるスキルは使用禁止です。あと私が勝ったらこれ以上付けまわさないでください」
「・・・わかった。その条件を飲もう」
「ありがとうございます。では少し移動しますね」
戦えるのがわかったからか、エリーナは鋭い笑みを浮かべた。今は大人しく私の後ろを付いてきている。辺境の森の奥地にあるここは、誰も来ない場所で無駄に土地はある。私たちは戦闘しても大丈夫そうな開けた場所へと移動した。




