64話 飲み会2
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ドナートさんの行きつけの食事屋さんで、ドナートさん、ミレイさん、アルトさん、私の4人で飲み会をしていたところ、不穏なワードが聞こえてきた。
「今回の『冒険者成りすまし事件』、手口が巧妙だったから、その原因と対策のために王都から調査員が来るんだってさ」
「マジかよ。前に王都から人が来たとき、かなりなトラブルになってたよな。大丈夫かよ」
辺境の街フロンダに王都から調査員が来るらしい。名目は『冒険者成りすまし事件』の調査だそうだ。ドナートさんが言うにはトラブル必須のようだ。
「以前に来たときはどんなトラブルが起きたんですか?」
「数年前に来たときは『辺境の森の魔物調査』っていう名目だったかな。なんか一緒に働いたやつが粗相をやらかしたみたいで不敬罪で処分されたらしいぞ」
なんと物騒なことだろうか。王宮に仕えてる貴族が平民を気分次第で裁く、そんなパターンなのかな。彼らが来たらなるだけ離れるようにしないといけないな。フラグは回収せずにいけるだろうか。
そんな話を交えながらも、楽しい時間はあっという間に過ぎていき、そろそろお開きにしようかという時間帯になった。
「スグルく〜ん、アルトく〜ん、ほんとうにぶじてよかった〜」
ミレイさんは飲みすぎたのか疲れが溜まっていたのか、もう目がうとうとしており、今にも寝てしまいそうな状態だ。
「よし、それじゃ解散するか。ミレイは俺が送ってくから、お前らも気をつけて帰れよ」
「もちろんです。ドナートさんのほうこそ夜道でミレイさんを襲わないでくださいね」
「襲うかバカ!」
アルトさんがドナートさんに冗談めかして返事をすると、ドナートさんは慌てて誤魔化した。ドナートさんとミレイさんは幼なじみって言っていたから、そのうち結ばれるのかもしれないな。異世界に限らず、よくあることだ。
お会計はドナートさんが男気を見せて、全部奢ってくれた。
「「ごちそうさまでした!!」」
「おぅ、じゃあまたな!」
ミレイさんはすでに寝落ちしており、ドナートさんに担がれて運ばれていった。私とアルトさんは2人でかえることにした。
夜空には星がきらめいており、飲食街のお店も閉店準備を始めていた。私とアルトさんは宿屋通りに向かって歩いていた。
「俺はさ、今までソロでやってきたけど、今回の件があったからどうしようか悩んでるんだよね。スグルくんはさ、パーティー組んだりしないの?」
「今のところ組むつもりはないですね」
信頼できる仲間だけで依頼を受けていたら、今回のような『冒険者成りすまし事件』に遭遇することはなかっただろう。
しかし私の場合、人に話せない秘密があるので固定パーティーを組むとしたら、かなり注意が必要になる。
今後そのような人物が現れてくれるのかは疑問だが、行き詰まるまではソロで続けていこうと思っている。
「そうなんだね。俺はパーティー組んでくれそうな人を探してみようかな。今回スグルくんと組んで依頼受けてみたけど、仲間がいるのも悪くないなって思ったんだよね」
「いいと思います。私もパーティーは組まないですけど、信頼できる仲間を探そうと思います」
例えば今回知り合えた山脈都市マトンの鍛冶職人ドーラさんとは、信頼できる仲間になれたと思う。冒険者に限らず、そういった人たちに出会えるといいな。
今後の身の振り方をアルトさんと語り合いながら、夜道を歩き、それぞれの宿屋へと帰っていった。




