57話 装備品2
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アルトさんと別れたあと、私はまた武器屋に向かった。目的はバケツに入っている投げ売り商品だ。
(さてと、探しますか)
スキル《鑑定》を使用して、1本ずつ武器を眺めていく。見た目はどれも錆びついていたり、刃が欠けていたりと残念な感じだった。
『鉄の剣』『鉄の槍』『鉄の斧』・・・
(違う、違う、これも違う・・・)
なかなか見つからない。全部で20本ほど鑑定してみたが、どれも低ランクの商品ばかりだった。
(ここはハズレかぁ。次のお店に行こうかな)
次のお店に入り、また同じようにバケツ商品を物色し始めた。ここにも20本ぐらいの投げ売り商品があった。
(なかなか見つからないな・・・)
スキル《鑑定》を使用するも、気になる商品はこのお店にもなかった。
さて、私が何をしているのかというと、実は武器の掘り出し物を探しているのだ。バケツに入っている投げ売り商品は、刃がかけていたり、錆びついていたりと、何かしらの不具合がある商品だけど、私にならどうにかできそうな気がするのだ。
それから何軒かまわったが、なかなか見つからない。世の中そう簡単にはいかないということだろう。
次がこの鍛冶屋通りの最後のお店になる。ここにもなければとんだ無駄足なってしまう。
(どうか、見つかりますように・・・)
祈るようにスキル《鑑定》を使用して、バケツの中にある武器をひとつひとつ確認していった。
「あった・・・」
思わず声が出てしまった。あれだけ探してようやく1本見つけることができた。見た目はただの錆びついた鉄の剣。刃もかけていて、いかにも寿命ですといった感じの剣だった。
私は急いで定員のところへ行き、お金を支払った。値段は小銀貨1枚。バケツ商品なのでお手頃価格だ。売れ残っていてくれてありがとう。私は急ぎ宿屋へと帰宅した。
辺りはすでに暗く、夜になっていた。この錆びた剣の作業を早くしたかったが、はやる気持ちを抑えて、まずは身の回りのことから済ませないと。
宿屋に戻るとまずは体の汚れを落とし、夕食を食べた。アルトさんはもう自分の部屋に戻っているようだ。私もいろいろと済ませ、部屋に戻った。
さて、落ち着いたところで話を戻そう。
今回購入した商品はこれだ。
「スキル《鑑定》」
『名前:雷撃剣
サイズ:ミドル
素材:ミスリル
属性:雷
作成者:ロドリゴ・ドンティ
状態:錆、破損、絶望的
説明:魔力を流すことで、雷属性の魔法を付与することができ、技として放出することができる』
見た目はただの錆びた鉄の剣。しかし、その実態は『雷撃剣』だったのだ。どういう巡り合わせかはわからないが、お店の人はこの剣の実態に気付かなかったようだ。
錆びた剣の原因だが、おそらく雷系の技を使用した際に磁力を帯びてしまい、金属の粉末が表面についていき、それが積もり積もって錆びついてしまったからではないだろうか。
そのお陰でこの剣は『雷撃剣』としてではなく、『錆びた鉄の剣』として投げ売られていたのだろう。
見つけることが出来てよかった。
さて、今から私はこの剣に魔法を使う。ただ消費MPが膨大なので連発が出来ないのがネックなのだが・・・
「時空魔法 《タイムレグレッション》」
この魔法の対象は無生物に限る。その物が今まで経過してきた時間を遡ることが出来る魔法だ。これにより、錆や破損が出来たりする前の状態に戻してしまおうということだ。
私の全MPを使用しすることで、約1年遡ることができる。
ただし、注意しなければいけないことがある。遡りすぎた場合、完成品を通り過ぎて素材に戻ってしまうということだ。
その見極めは難しいところだが、魔法を途中でキャンセルすることも出来るので、気を抜かずに常に変化に注意しながら魔法を使う必要がある。
大体10秒で1日分遡ることができるので、1分で6日分、1時間で約1年分だ。1時間集中するとなるとかなりのエネルギーを消費するため、夕飯などを先に済ませたのだ。
(どうなることやら・・・)
・・・私が魔法を使用してから、かれこれ30分ぐらい経っただろうか。約半年ほど遡ったぐらいでは、まだこの剣に変化はないようだ。
・・・そろそろ1時間が経とうとしている。剣は未だに錆びついたままだった。この剣はいつ作られたものだろうか。これは長丁場になりそうな感じだな。
そろそろMPが切れそうだ。




