56話 装備品1
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夕方時でそろそろ夜のお店が賑わいを見せる頃、私たちは鍛冶屋通りへと向かった。
冒険者ギルドでの情報収集によると、武器防具などの装備品を取り扱うお店は1箇所にまとまっているらしい。こちらとしては探す手間が省けて助かる。もちろんちょっと変わった店主がいるお店は、離れたところでポツンと営業していたりもする。
「アルトさん、まずは武器を見に行きましょう」
今までは辺境の森の小屋で手に入れたナイフを使っていたけど、そろそろ新しい武器を手に入れたいな。使うならやっぱり剣だろうか。
1軒目のお店に入った。お店の入り口には大きめのバケツがあり、その中にいわゆる投げ売り商品が入っていた。刃がかけていたり、錆びついていたりと、何かしらの不具合がある剣や槍、斧などが格安で売られていた。
「アルトさん、この商品安いですね」
「あー、これらの商品は修復しても元が取れないような商品だから、あんまりおすすめはしないかな。冒険者ランクEとかFの人たちが買っていくものだね。俺たちはあっちがいいよ」
そう言ってアルトさんは棚にある商品を指差した。バケツ商品の10倍ぐらいの価格だったが、刃こぼれしていない綺麗な商品だった。
アルトさんが言うには、武器は使う素材によって価格が変わってくるそうだ。素材の種類は、木、鉄、銅、銀、金などの定番ものから、ミスリル、魔鉄などの特注品含め、種類は豊富だ。
これらの素材をどのくらいの割合で混ぜるかによって、武器の性能は良くも悪くもなる。有名な鍛冶師になると、長年の経験から独自の配合比率を見つけだし、それを秘伝としていたりする。
素材が決まれば次は形だ。長いもの、短いもの、重いもの、軽いもの、重心はどこかなど。外見から内面まで考慮すると、武器の種類は数え切れないぐらい存在する。
オリジナルを作るか、既製品を使うかは所持金次第だそうだ。そんな話をアルトさんとしながら、商品棚の武器を眺めていた。
『鉄の剣 (ミドル) 銀貨2枚』
『鉄銅の剣 (ミドル)銀貨4枚』
素材レベルが低ければ、値段もお手頃価格だ。ただ、これだとランクが高い魔物と戦った場合、心もとない。おそらく折れるだろう。
「このお店で1番すごい武器ってどれでしょうかね」
「そういうのは、カウンターの後ろに飾っていることが多いかな。見に行く?」
私たちはお店のカウンターへと向かった。ショーケースの中にはいくつか武器が飾ってあった。
『火柱の剣 (ミドル)(素材:ミスリル、属性:火) 白金貨 5枚』
『風斬りの剣 (ロング)(素材:魔鉄、付与:斬撃) 金貨 3枚』
などなど。
「た、高いですね、アルトさん」
「そりゃあこのお店イチオシの商品だしね」
拙い感想になるが、とてもかっこいい武器だ。
火柱の剣は、刃の部分が広くて炎のような形をしている。曲線を帯びているので、一見扱いにくそうに見えるが、魔力を流すと刃にそって炎が現れるため、有効範囲を広げるための形になっている。そして、切るものすべてを燃やしながら切断してしまう。
風斬りの剣は、細長い刀身でロングサイズだ。魔力を流すとそのサイズに合わせて風の刃を遠距離に飛ばすことができる。
異世界転生小説ではおそらく後半で手に入れる武器なのだろう。いい武器はそれだけ値段も高い。これはしばらくお預けかな。
でも、これは無理だがもしかするとちょっと性能がいい武器をお得に手に入れられるかもしれない方法を1つ思いついている。あとでちょっと試してみようかな。
「アルトさん、次のお店に行きますか?」
そう言って私たちは移動した。次は防具だな。目についた防具屋にふらっと入っていった。
アルトさんが言うには、防具の素材には布、木、革、鉄、銅などがあるそうだ。基本的にはオーダーメイドになっているが、既製品ももちろんある。オーダーメイドに比べて既製品は値段が少し安めなので、ランクの低い冒険者は既製品を買って、自分で調整して使っているらしい。
さて、ここの目玉商品は・・・
『水魔の鎧 (素材:ミスリル、付与:水) 白金貨4枚 金貨5枚』
おぉ、かっこいいな。
水魔の鎧は、お城の騎士団とかが着ていそうな全身フルプレートタイプだ。魔力を流すと水の膜を周りに作り、ダメージを軽減してくれる。
それから何軒か回って、アルトさんと私は別行動をすることになった。アルトさんからもらった予備知識をもとに、もうひと頑張りしますか。




