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53話 魔物退治2

閲覧いただきありがとうございます。

仕事の合間に作成しています。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

『パパボア ランクD』


ママボアの叫び声を聞いて、パパボアが森の奥から十数匹、こちらに向かって走ってきていた。アルトさんのいるところで混戦になるとマズイと思い、スキル《身体強化》を使用して私の方から迎撃に向かう。


まずは正確な数を把握しようと、スキル 《索敵》を使用する。今回はパパボアとそれ以外の生物に分けてスキルを使用した。



(ふむふむ、全部で11匹だな)



標的がわかったので、今度は私自身が隠れる準備をする。それはなぜかって?もちろん今から使うスキルは、冒険者ランクDが使うには明らかに異常なスキルだからだ。


高ランクの冒険者の戦いをまだ見たことはないが、アルトさんの戦いぶりを見ていると、これから使うスキルは冒険者ランクDのスキルじゃないことはわかる。



アルトさんから離れたところで闇魔法《隠密》を使用した。私の気配が薄くなる。今いる場所は森の中なので、ますます見つかりにくくなったはずだ。これで万が一、他の冒険者に見つかる確率も減る。念の為、お面と黒ローブで仮面姿に変装した。




よし、準備が整った。


「スキル 《索敵》ロックオン!《並列処理》 光魔法 《フォトンレイ》×11」


パパボアに狙いを定め、光魔法を放った。私の手から1本の太い光線が空へと放たれた。そのまま上空に向かうと途中で11本に分かれ、それぞれがパパボア目掛けて飛んでいった。




《フォトンレイ》は1本の光線を発射するスキルだ。光線ではあるが魔法の熟練度が高ければ、自分の意志である程度曲げることができる。そして、気をつけなければいけないことがある。


この光線は、貫通するのだ。


例えば、近距離で真っ直ぐ前方に《フォトンレイ》を使用すると、目の前の魔物にダメージを与えることが出来るが、その光線は貫通して後方へと第2の攻撃を仕掛ける。


万が一、貫通先に通行人がいたら一大事だ。もちろん何かを貫通するたびに光線は弱くなるため、ある程度の距離を貫通したら自然消滅するのだが。



ではこのような2次被害を避けるためには、どうすればよいか。そう、上空から地面に向けて光線を曲げてやればいいのだ。


しかし、遠距離で《フォトンレイ》を単発使用すると、ほぼ避けられてしまう。直線的な魔法であり、最大でもこぶし大の大きさにしかならないため、なんとなくで発射してもまず当たらない。


この欠点を克服するために必要なのが《索敵》だ。この魔法は《索敵》と併用してはじめて遠距離攻撃としての驚異となる。《索敵》で標的をロックオンして、それ目掛けて《フォトンレイ》を発射する。実にすばらしい組み合わせのスキルだ。



じゃあこの魔法は強力だし、他の人もよく使用するんじゃないかというと疑問が出るが、実はこの世界で2つのスキルを身につけている人はなかなかいないのだ。


《索敵》といえば、斥候や隠密系の人たちが身につけるスキルである。その人たちは、気配を消すために闇魔法を好む。光魔法は使用するだけで目立ってしまうからだ。


そのことをスグルは知らない。つまりこのスキルを連用すると、いくら姿を隠したとしても、どうしても目立ってしまうことになるのであった。ただそれはまたあとの話にはなるが・・・




ママボアの叫び声に応じて、パパボアは現場に向かって走っていた。今回の叫び声はいつもと違っていた。そのせいか合計11匹ものパパボアたちが、それぞれの方向からママボアを助けるために走っていた。


11匹のパパボア目掛けて飛んでいった《フォトンレイ》は、《索敵》のロックオンのおかげで全弾パパボアに命中した。


絶命したのが5匹、残り6匹は走れなくなったが、まだ生きていた。再度 《フォトンレイ》が使えればよかったが、クールタイムがあるのですぐには使えない。仕方ないので近くまでいって仕留めることにした。



動きの鈍った魔物たちはスグルの脅威にはならず、サクサク倒していった。ただ、たまに叫び声を上げるパパボアがいたのだ。


「ぶるぉぉおおお!」


名前に「パパ」がつくとということは、何かしら他にもいるのだろうが、不思議なことにこちらに駆けつける魔物はいなかった。それはそれでこれ以上襲われる恐れがなくなるのはいいことだが。資料室の本にも書いてなかったので謎のままである。



倒したパパボアをアイテムボックスへと収納していく。その中の1匹はあとでアルトさんに見せるためにマジックバッグに入れておくのを忘れない。


仮面姿の変装をといて、アルトさんの元へと向かった。

ちなみに魔物たちの真相はこうです。


パパボア「ぶるぉぉおおお(オヤジ助けてー)!」

ジジボア「?」


パパボアは助けを呼んでいましたが、ジジボアは耳が遠くて聞こえませんでしたとさ(笑)

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