51話 依頼票
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アルトさんと2人で冒険者ランクDの依頼票を見てみたが、ぱっとするものはなかった。
込み入った依頼の場合、土地勘がないと完了までに時間がかかってしまう。アルトさんなら山脈都市マトンに何度か来ているので、多少はわかるかもしれないが、今回はやめておこうということになった。
じゃあ何をするのかというと、常設依頼の魔物の素材納品をすることにした。これなら自分たちのペースで倒すことが出来る。
「スグルくん、盗賊に襲われたときは力になれなかったけど、今度はしっかり働くから任せてよ」
アルトさんはやる気満々のようだ。盗賊に襲われたときは、持久走でバテてしまって活躍できなかった。今は私と同じランクDだけど、私のランクアップ試験で試験官を努めた先輩として名誉挽回しようとしているのだろうか。
「それじゃあアルトさん、まずは資料室に行きましょう」
「え、どうして?街の外に出るんじゃないの?時間がないし、早く行こうよ」
あれれ、アルトさんは本気で言っているのかな。資料室に行ったことがないのだろうか。生死に関わる魔物退治において事前情報は大切なはずだ。
「アルトさんはこの街に来たことがあるかもしれませんが、私は初めてです。どんな魔物がいるのか、どんな素材があるのかわからないので、まずは事前調査がしたいです」
「なるほどね。資料室に行くとかスグルくんは勉強熱心だね。よし、俺も付き合うよ」
アルトさんといっしょに冒険者ギルドの資料室に移動した。中に人はおらず、私たちだけのようだ。皆、依頼で出払っているのだろう。きっと、この街の冒険者はベテランが多くて資料室はすでに利用済みなのだ、と思いたい。
私たちはそれぞれ資料を読み始めた。このあたりは山道があり、脇道にある魔物道のサイズや足跡でどんな魔物が近くにいるのか予想するそうだ。
また山脈都市マトンの周辺には、木々が生える森エリア、岩肌が見える岩石エリア、川やため池がある水エリアに大きく分かれるそうだ。
それぞれ魔物ランクDぐらいまでの魔物が出るが、稀に魔物ランクC以上が現れることもあり、注意が必要となる。
マトンから離れたところまで行くと、鉱山があるそうだ。そこから採れる鉱物を使って武器や防具を作るのが、この都市の主幹産業だそうだ。
ドワーフ族が作る装備品、異世界小説では定番のワクワクするワードだ。ただ、残念なことに所持金がおそらく足りない気がする。こういう装備品の相場は高いはずだ。今回の素材納品で割引できるのであれば、一度見学に行くのもいいなと淡い期待を持っておこう。
予備知識を仕入れ、いざ出発しようと思ったが、窓の外はもう夕暮れ時になっていた。今から外に出るのは夜営の恐れがあるので、今日は街中で過ごすとしよう。
そう思い横にいるアルトさんを見ると、睡魔に負けたようで居眠りをしていた。
「アルトさん起きてください。もう行きますよ」
「あぁ、スグルくん?ごめん、寝てしまったようだね」
・・・アルトさんは大丈夫だろうか。頼りない部分ばかりが目について心配になる。山脈都市マトン周辺の魔物について、すでに知っている知識だから寝ていたということだよね、きっと。
私たちは冒険者ギルドを後にした。宿屋に戻って夕食を食べて、明日の朝から討伐に行くことを確認し、アルトさんと別れた。
明日の朝が楽しみだ。




