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45話 護衛依頼6

閲覧いただきありがとうございます。

仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

まずは状況を整理しよう。


私達の馬車は2台あり、その中に護衛対象である商人たちと、護衛依頼を受けたパーティ『暴風』のメンバーが乗っている。それぞれ御者が1人ずつ座っている。馬車の前方には私がいて、馬車の後方には持久走でバテているアルトさんがいる。


そして、私の前には20人程の人たちがいる。今は馬車を取り囲むような動きを見せている。先程、話しかけてきた人が再度叫んできた。


「聞こえてるだろ!両手を上げて早く跪け!」


武装解除を要求しているようだ。馬車の中にいるランドたちは一向に降りてこない。出てくる頃合いを見計らっているのだろうか。仕方ない、彼らのことはいったん忘れよう。今は護衛依頼中だし、この場をどう乗り切るかだな。とりあえず相手の身元確認からだ。


「すみません、あなた方は盗賊の方々ですか?」


「はぁ!?見りゃわかるだろ!さっさと跪けよ!」


まぁ見た目は盗賊だし、もう盗賊ってことでいいよね。それじゃあ護衛任務を遂行しよう。



私は、空間魔法 《簡易結界》で馬車2台とアルトさんを囲った。これで万が一にも盗賊に襲われることはないだろう。アルトさんは持久走でバテバテだから、戦力外として考えなきゃな。



さて、盗賊の対処はというと遠距離魔法だと手加減が難しいので、近距離から気絶させることにしよう。相手の力量がどのくらいなのか不安が残るが、極力無駄な殺生はしない方向でいこう。


私は体術スキル《身体強化》を使って、盗賊に向かって走り出し、先程、武装解除を要求してきた彼の顎をめがけてパンチを繰り出した。


「なっ!?おまっ」


相手は急接近に驚き、とっさの対応が出来なかった。その結果、一撃で意識を失ってそのまま膝から崩れ落ちた。


もしかして相手は弱いのかも。まぁ強ければ盗賊になる必要はないだろうし、こんなに人を引き連れているのは、数の暴力で相手を圧倒するためなのだろう。


そんなことを考えながら、次々に盗賊たちを戦闘不能にしていった。盗賊たちは近くの仲間と連携して私を殺そうとしたが、素早さが足りていないせいで、攻撃を当てることが出来ず、一方的に私に倒されていった。


今回の盗賊たちは体術スキルだけでどうにかなるレベルの敵だった。これなら無駄な殺生をせずに済みそうだ。


私は盗賊たちを時計回りに倒していった。反撃してくる人もいたが、躱してカウンターパンチをくらわせた。相手は刃物を持っているので、ミスると大怪我してしまうが、この程度のレベルなら万が一もなさそうだ。



「話が違うじゃねぇか!ちくしょ―」


「勝てねぇ!逃げるぞ」


残っていた盗賊たちは分が悪いと思ったのか、散り散りに走っていった。このまま逃げられるとまた別の場所で被害が出るかもしれない。


「《並列処理》水・土魔法 《マッドプール》✕6」


逃げ出した盗賊の足元を狙って《マッドプール》を唱えた。盗賊たちは突然現れた泥沼に足を取られ、その場でコケた。


「いてっ!」


「なんだよ!これは!」


逃げていた盗賊たちは皆、足を止めてくれたようだ。体術スキル《身体強化》を使用しているので、そのスキに1人ずつ接近して気絶させていった。


「ちょっ!」ゴツ。


「待って!」ゴツ


「話せばっ」ゴツ


「へへへ」ゴツ


「・・・」ゴツ


「助けっ」ゴツ


ふぅ、これで馬車を囲んでいた盗賊たちの制圧は終わった。命のやりとりがあるので強い敵のときには要注意だが、今は持久走していたときよりも護衛任務を全うしているという充実感がある。こういうことが頻繁に起こるのも困るけどね。




さて、いちおう護衛任務リーダーのランドに報告に行くか。そもそも馬車を降りて来ないなんて、職務怠慢も甚だしい。


そう思いながら、簡易結界を解除して馬車の方へと近づいていくと、そこには異様な光景が広がっていた。



「全員倒しやがって、くそが!おい、動くな!」



そこにはイライラした表情を浮かべたランドがいた。ランドの前には、持久走で疲れた顔をしたアルトさんがいる。そして、アルトさんの首元には、ナイフが突きつけられていた。そのナイフは今、ランドの手に握られている。



(あれれ〜?どういうことだろう・・・)

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