44話 護衛依頼5
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「お前ら!出発するぞ!」
『暴風』のリーダーであるランドが私とアルトさんに向かって声をかけた。そろそろ出発するみたいだ。
午前中、ランドたちは商人といっしょに馬車に乗っていた。私とアルトさんは馬車の横をずっと走っていた。午後からは馬車に乗せてくれるといいんだけど・・・。希望を捨てずにランドに聞いてみよう。
「午後はどのような配置になるんですか?」
「んなもん午前中と同じだ!お前らは外を警戒してろ!」
「ということは、また私達だけ走れってことですか?それなら6人いるし、ローテーションで回したほうがいいですよね?」
「リーダーは俺だ!グダグダぬかすと報酬わたさねぇぞ!」
私がランドに怒鳴られている間に、他の『暴風』のメンバーや商人たちは我関せずといった感じで、馬車に乗り込んでいった。この人たちは他の冒険者たちをいつもこんなふうに扱っているのだろうか。
(イラッ)
「スグルくん、仕方ないからまたいっしょに走ろうか。午前中もキツかったけど、不思議と馬車について行けたし、俺も頑張るよ」
アルトさん、それは私が聖魔法 《リカバリー》をこっそり使ったからですよ、・・・とは言わずに、仕方なく馬車の隣を走ることにした。扱いが酷すぎる。
ランドたちはこちらを見ずに馬車へと乗り込み、そのまま走り出していった。遅れないように私とスグルさんも馬車の後を追っていった。
ここまで魔物や盗賊に遭遇するような、これといったトラブルは起きなかった。ただ辺境の街フロンダからだいぶ離れてきたからか、道の周りには自然が増えてきた。背丈の高い草や木々がところどころに生い茂っている。そろそろ魔物でも出てきそうだな。
見晴らしが悪くなってきたので、スキル《索敵》を使用して、周りを警戒しながら馬車の後ろをついていった。もちろん、アルトさんに聖魔法 《リカバリー》を使うことを忘れない。頑張れ、アルトさん。
1時間ほど走っただろうか。馬車は何事もなく進んでいる。それもそのはず、魔物と遭遇する前に私が対処しているからだ。
スキル《索敵》を使用してランクの低い魔物を見つけると、土魔法 《アースカッター》を使って遠くの方へと追い返している。倒したところで素材回収の時間をもらえないしね。
たまに避けてこっちに向かってくる魔物もいるのだが、そのときは空間魔法 《簡易結界》で魔物を囲うと、時間稼ぎになって馬車は何事もなく通過できる。陰ながらの努力が、誰にも気付かれないのは寂しいけどね。
しばらく進むと、進行方向には道の両脇に小高い丘が見えてきた。そこから先は右にカーブしていて、その先は目視できない状態だった。
念のためスキル《索敵》を使用すると、丘の先で20人程の人たちが引っかかった。その人たちは、丘の向こう側に広がる小さめの森の中に紛れているようだ。
ただの冒険者たちだろうかと思ったが、彼らは森の手前でうろうろするだけで、森の奥には移動しなかった。どうみても怪しい集団だ。どうしよう。一応、今回の護衛リーダーであるランドに話してみるか。
馬車の扉をノックして、少し大きめの声でランドに話しかけた。
「すみません!前方に怪しい人たちがいるようです!馬車をいったん止めませんか?」
「うるせぇ!前には誰も見えねぇじゃねぇか!休みたいからって嘘つくな!」
ランドに怒鳴られた。嘘じゃないのにな。ただ確かに曲がり角になっていて目視はできないけど、少しぐらい信じてくれてもいいだろうに。
2台の馬車は気にせず走っていったが、右に曲がったところで、急に速度を落とした。前方で何かあったらしい。
「アルトさん、前で何かあったようです。見てきますので、後ろをお願いします」
「はぁ、はぁ、よろしく」
アルトさんはバテバテのようだ。周囲を警戒して、アルトさんに被害が出ないように注意しておこう。
前方へと移動すると、森の中からこちらに向かって歩いてくる集団がいた。先程《索敵》で引っかかった人たちのようだ。その中の1人が話しかけてきた。
「ようやく獲物がきたか。外にいるお前!両手を上げて跪け!」
いわゆる盗賊のようだ。さて、どうしようかな。




