43話 護衛依頼4
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そして、今に至る。
隣には馬車が2台走っており、現在私は後ろにある馬車の右側にいる。もちろん置いていかれないように、小走りで追従している。馬車を挟んで左側にいるのはアルトさんだ。
天気がいいのがせめてもの救いだ。
馬車は速度をゆるめることなく、かれこれ2時間は走っている。スキル《探索》で、アルトさんがちゃんとついて来ていることは確認済みだ。
実際には、アルトさんが馬車からちょっと遅れそうなになったときが何度かあった。冒険者ランクDといえども、やっぱり持久走はしんどいようだ。そのときは聖魔法 《リカバリー》を使って、疲れなどの倦怠感をこっそり回復してあげると、復活して馬車についてきてくれる。距離が離れていて話せないのでわからないが、アルトさんにバレていないことを祈ろう。
それにしても、交代の声がかからないのはなぜだろう。2時間の持久走は流石に長い気がする。『暴風』の人たちはいつも他の人たちにこんな扱いをしているのだろうか。
さらに1時間ほどほど走ったところで、開けた場所が現れた。道沿いに設けられた休憩所なのだろう。私達と同じような馬車が数台ほど止まって休憩をしていた。
「おい、お前ら!ここでしばらく休憩するぞ!」
ランドからようやく指示出しがあった。休憩できるようだ。馬車は広場へと入っていき、空いたスペースに馬車を停めると、商人や『暴風』のメンバーが馬車から降りてきた。彼らは商人たちと一緒に食事をするようだ。
「お前ら、食事は各自で済ませておけよ!」
そう言うと彼らは依頼主たちと食事の準備を始めた。どうやら私とアルトさんは仲間外れのようだ。かなり感じが悪いな。
「アルトさん、お疲れ様です。なんか持久走みたいになりましたけど、大丈夫でした?」
「はぁ、はぁ、スグルくん、お疲れ。流石にずっと走るのは、はぁ、はぁ、しんどいね」
アルトさんは汗をすごくかいていて、限界のようだ。走ってすぐの食事は難しそうだ。まずは水分補給からだな。私はマジックバッグに入れていた飲み物をアルトさんに渡した。
「アルトさん、これをどうぞ」
「はぁ、はぁ、ありがとう」
アルトさんは渡された飲み物を勢いよく飲み干した。その隙に聖魔法 《リカバリー》をこっそり使用した。
「スグルくん、この飲み物すごいね!疲れが嘘のように吹き飛んだよ」
「それはよかったです。それじゃあまずは汗を拭いてスッキリしましょうか」
私はマジックバッグからハンドタオルサイズの布を取り出し、生活魔法 《ウォーター》で塗らして汗を拭き取った。髪もささっと水で流して、生活魔法 《ドライ》で髪を乾かした。アルトさんも同じように汗を拭き取った。
「スグルくん、ありがとう!さっぱりしたよ」
「それは良かったです。それじゃあお昼ごはんでも食べましょうか」
水分補給して疲労回復して汗を拭き取って、アルトさんは元気になった。これでご飯も食べれそうだ。マジックバッグからアルトさんの荷物を取り出して、アルトさんに渡した。
私は『暴風』の人たちから少し離れたところに移動して、マジックバッグから布を取り出して地面に敷いた。その上に小さな机をおいた。コタツ机ぐらいのサイズだ。さらにその上に、宿屋ジャポンで作ってもらった肉料理を置いた。すべてマジックバッグの中にあらかじめ入れておいたものだ。
「アルトさん、依頼主と『暴風』のメンバーはあちらで食べるみたいなので、私達はここで食べましょう。宿屋の方に多めに作ってもらったのでアルトさんもどうぞ」
「えっ、いいの!?いろいろとありがとう」
アルトさんと2人でおしゃべりしながら食事をした。アルトさんが言うには今回の私達の扱いはヒドイらしい。
他に受けたことのある護衛依頼では、持久走など何かしらの負担があれば、メンバーで話し合ってから割り振りを決めるのが普通だそうだ。勝手に決めると、いざというときに仲間割れが起きやすくなるらしい。
食事を別々に食べることに関しては、なんとも言えないそうだ。同じ食事を皆で食べることで同時に体調不良になる危険性があるため、別々に食事を取ることがあるそうだ。ただ、その場合でも普通は事前に連絡があるらしい。
こんなヒドイ扱いを受けているし、これから何か危険なことが起きるかもしれない。これからの動きには警戒しておこう。先行きが不安だ。
なんて日だ。




