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41話 護衛依頼2

閲覧いただきありがとうございます。

仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

「こんにちは、アルトさん」


「やあ、スグルくん。どうしたんだい?」


アルトさんは武器屋にいた。そういえば、私の武器は最初の小屋にあったナイフから変わっていない。なぜなら1年以上使っているのに、刃こぼれひとつしないからだ。神様補正でもついているのだろうか。ありがたい。


「冒険者ランクDになったので、護衛依頼を受けたんですけど、受付の人に知り合いがいたほうがいいとアドバイスされまして・・・」


「なるほど。それで俺のところに来たってことか。いいよ。ちょうど武器の修理も終わったし、俺も同じ依頼を受けようかな」


アルトさんが護衛依頼を引き受けてくれた。良かった。これで護衛依頼は少し安心できる。先輩冒険者にアドバイスをもらえたらいいな。




アルトさんといっしょに武器屋を出て、冒険者ギルドへと向かって歩き出した。


「アルトさん、引き受けていただき、ありがとうございます」


「相変わらず丁寧な言葉遣いだね。もう同じランクDだし、砕けた感じで話しても大丈夫だよ」


「これがいつも通りの言葉遣いなのでお気になさらずどうぞ。ところで、護衛依頼はどういったことに気をつければいいですか?」


少し考える仕草をして、アルトさんは1つずつ丁寧に説明してくれた。



まずは護衛するときの状況の確認が大事になってくるそうだ。それによって持ち物も変わる。


野宿の有無、食事の有無、どこまでを自己負担で対応するのかをきちんと確認しておかないと、後で後悔することになるそうだ。アルトさんは実体験付きで説明してくれた。雨の日の野宿は最悪だったらしい。


護衛する時間がいつまでなのかも大切で、夜間警戒ありなしで、使う体力もかなり違ってくるらしい。1日で街にたどり着けずに夜営することになると、夜行性の魔物の対応を考えないといけなくなる。


それから武器の手入れも必要になる。護衛中に武器が壊れてしまったら、護衛どころではなくなってしまう。装備品のメンテナンスは定期的に実施しておいたほうが良いそうだ。また、サブ武器があるとメイン武器が壊れたときに安心できる。


護衛依頼におけるリーダーの人となりを知ることも大切だそうだ。先頭に立って引っ張っていくタイプなのか、後ろから指示出しするタイプなのか。信頼関係が築けない感じになると、命を落とす危険性が格段に上がるそうだ。


「アルトさん、ありがとうございます。勉強になります」


「どういたしまして。それじゃあ、これらのことを踏まえて、もう一度、依頼票を確認してみようか」




話し終わる頃にちょうど冒険者ギルドに着いた。受付を見渡すと、ミレイさんのところが空きそうだ。


「ミレイさん、護衛依頼の申し込みにきました」


「あら、アルトくんとスグルくんじゃない。2人がいっしょにいるのは珍しいわね」


「ランクDになったので、護衛依頼を受けてみることにしたんですが、1人だと心細いのでアルトさんにお願いしたところなんです」


「それじゃあスグルくん、さっき教えた内容について確認していこうか」


ミレイさんに護衛依頼の詳細について尋ねると、なぜか苦笑いしながら教えてくれた。どうしたのだろうか。




『ランクD 護衛

 募集人数:6名程度(うち1名はランクCが参加)

 報酬:銀貨2枚

 拘束期間:約3日(1日は自由行動可)

 行先:山脈都市マトン』


まず依頼票からわかることはここまでだ。そこから先は受付の方次第だそうで、今回私の依頼対応をした方は、どうやら不親切な部類に入るみたいだ。ミレイさんは申し訳なさそうに追加情報を教えてくれた。


今回の護衛依頼は、幸いにも野宿なしで済みそうだ。馬車で移動するので、朝出発すると夕方には山脈都市マトンに到着できるらしい。街中での宿屋は依頼主が支払うらしい。護衛中の食事は個人で準備して、緊急時の対応は、護衛の冒険者に任せる形だそうだ。


となると無駄に終わるかもしれないが、万が一に備えていちおう野営の準備はしておこうかな。アイテムボックスに入れておけば困らないし。人数分の食事も用意しておくか。山の方に向かうなら、遭難する可能性もゼロではないだろうし。


また、今回の護衛依頼の他のメンバーは、4人パーティ『暴風』の人たちで、冒険者ランクCのリーダーに、ランクDが3人のパーティだそうだ。ただし、すこぶる評判は良くないらしい。これは困った。


「追加情報って大事ですね。今からキャンセルって出来ますか?」


「スグルくん、護衛依頼の場合は依頼主からの拒否を除いて、よっぽどの理由がない限り、残念ながらキャンセルは出来ないのよね。初めての護衛依頼なのにごめんね」


なんということだ。依頼票を受理した受付の人にもっとあれこれ聞いておけば良かった。だからミレイさんは苦笑いしていたのか。


「いえ、大丈夫ですよ。こちらからいろいろ聞かなかったのが悪いですし。知り合いがいたほうがいいってアドバイスをもらえただけでもまだマシですよ」


「先行きは不安だろうけど、スグルくんの初護衛依頼だから、先輩冒険者として俺も受けてフォローするよ」


みんなやさしいな。よし、気を取り直して護衛依頼の準備をするか。最悪のケースまで想定しておけば、なんとかなるでしょう、きっと。


こうして、この日はアルトさんと一緒に護衛依頼の準備を入念に行ったのだった。

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