40話 護衛依頼1
閲覧いただきありがとうございます。
仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。
2日おきには更新できるように頑張りますので、
応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)
今日はいい天気だ。
隣には馬車が2台走っており、現在私は後ろにある馬車の右側にいる。もちろん置いていかれないように、小走りで追従している。そして、馬車を挟んで左側にいるのは、ランクアップ試験のときに試験官をしてくれた冒険者ランクDのアルトさんだ。
なぜこのような状況になったかというと、時は少しさかのぼる。
「よし、決めた」
冒険者ギルドの中で、掲示板の護衛依頼を物色していた。その中の1つを今回受けてみようと思う。
『ランクD 護衛
募集人数:6名程度(うち1名はランクCが参加)
報酬:銀貨2枚
拘束期間:約3日(1日は自由行動可)
行先:山脈都市マトン』
護衛中は他の冒険者とも交流がもてるだろうし、1日は自由行動できるのも魅力的だ。依頼票をもって受付へと向かった。ミレイさんは他の冒険者の対応中だったので、空いてる受付へと移動した。
「すみません、この依頼を受けたいのですが・・・」
「では確認しますので、ギルドカードを出してください」
受付の方にギルドカードを渡した。しばらく操作したあと、返してくれた。
「今日からランクDになられたんですね。この依頼を受けることは可能です。出発は明日ですね。他の冒険者は4人パーティが1つ決まっていますね。どうしますか?」
「受けようと思います。ちなみに1人でも大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。ただ、知り合いがいたほうが、なにかと対応はしやすいですね。戦闘での連携などを想像するとわかりやすいかな」
なるほど。確かに戦闘では阿吽の呼吸というか、連携するときに相手と息を合わせる必要がある。どうしよう、困った。知り合いがいない。
冒険者ランクD以上の知り合いと言えば、ランクアップ試験(FからE)のときにお世話になったランクDのアルトさん、ギルドマスターでランクAのミカエラさんの2人しかいない。
ギルドマスターはまず無理だろうな。アルトさんを探して、ちょっとお願いしてみようかな。
「とりあえず、知り合いを探してみます」
「そうしたほうがいいわ。今日の夕方までは間に合うからよろしくね」
受付の方に挨拶して、冒険者ギルドを後にした。
さて、アルトさんはどこにいるのかな。
《探索》や《索敵》は、基本的に魔物や素材検索で使用しているが、実は人も探せるのだ。
初期状態の《探索》や《索敵》は、魔物や人を点として把握できる。もちろん細かい分類は出来ず、魔物は赤いマーカー、人は青いマーカーといった大きなくくりで周囲の状況を把握できる。
その後に実際に対面して相手の情報を知ることで、細かい分類が可能となるのだ。このときに役立つスキルが《鑑定》だ。
《鑑定》で分かる項目はスキルレベルによって違いはあるが、魔物で言えば『名前』『魔物ランク』『種族』が分かると、検索をかけるときに便利だ。素材などは《鑑定》で1度情報を把握すると、《探索》《索敵》で検索することで収集がだいぶ楽になる。
『小さな魔石』もこれで探せればよかったんだけど、小さすぎて 《探索》《索敵》には引っかからなかった。探索範囲を狭めれば探せたかもしれないが、効率は極端に悪くなるだろう。
ちなみに人の場合、私は《鑑定》を極力使わないようにしている。異世界転生小説では《鑑定》がNGパターンもあるし、なにより相手の中身を盗み見ているようで気が引ける。そのため、実際に話して名前などの情報を知ることで《探索》《索敵》が可能になるのだ。
もちろん森にいた頃には知り合いの人はいなかったので、フロンダの街に来てから判明したことなのだが・・・別に寂しくなんかないよ。
ここまで聞くと《探索》《索敵》は何でもわかって最強じゃん、と思うかもしれないが、実は対抗スキルが存在する。
《気配遮断》や《隠密》がそれに該当する。スキルレベルとの兼ね合いもあるが、このスキルを使用すると、《探索》や《索敵》に引っかからずに不意打ちが出来る。人に限らず魔物も、このスキルを自然と使用してくることがあるので、油断は禁物なのだ。
話を戻そう。
アルトさんを《索敵》で探してみると、どうやら街の中にいるようだ。建物の中にいるようで、何かの買い物中なのかな。私はアルトさんがいる方向へと歩いていった。




