39話 冒険者ランクD
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筆記試験を終えた翌日、冒険者ギルドへと向かった。中に入るとさっそくミレイさんに別室へ案内された。昨日、筆記試験を受けた部屋だ。
中に入ると前回同様、椅子に座るように言われ、ミレイさんは机を挟んで前方へと座った。隣にはギルドマスターのミカエラさんが仕事をしていた。
「それでは昨日のランクアップ試験の結果を発表します。スグルくんの今回のランクアップ試験の結果は・・・」
ミレイさんが神妙な面持ちで私を見つめていたが、次の瞬間にはニコッと笑ってこう告げた。
「合格です!」
「ありがとうございます」
実技試験が免除になるくらいだから、筆記試験は落ちるはずがないとは思っていたが、合格の言葉を聞くまでは、万が一があるかも・・・とちょっとだけ心配ではあった。合格できてよかった。
それにしても、ミレイさんの合格発表の仕方は毎回こんな感じでするのだろうか。愛着のわく仕草なので、イヤじゃないからいいんだけどね。
「よかったね、スグルくん。これで冒険者ランクDだね」
ギルドマスターのミカエラさんからもお言葉をいただいた。
「スグルくん、おめでとう!ギルドマスターとしてランクの高い子が増えてくれるのは嬉しいよ。ただし、自分の力を過信した無茶はしないでね」
「もちろんです。身の丈にあった依頼をこなしますよ」
当たり障りない会話をした後、ミカエラさんに挨拶してミレイさんと一緒に部屋を後にした。
ギルドの広間に戻ると、ミレイさんが冒険者ランクDについて説明してくれた。ランクDになると、護衛依頼が受けられるそうだ。ただし、ランクC以上の冒険者との合同依頼になる。ランクDはまだまだ頼りないってことなのだろう。
護衛といえば、辺境の街フロンダから出たことがないので、一度受けてみるのもいいかもしれない。異世界にきてすでに1年経つのに、まだ辺境の森と小屋とこの街の3箇所しか行ったことがないというのはもったいないことだ。
「護衛の依頼って、私でもこなせそうですか?」
「そうねぇ、魔物が襲ってきたときはスグルくんでも大丈夫だと思うけど、問題は盗賊よね。スグルくんってさ、人を殺したことってないでしょ?」
いきなりの殺人発言。確かに異世界ものだと盗賊が出てくるのは定番ではあるけれど、日本人の感覚で言えば、殺人には抵抗がある。魔物討伐で血を見ることにはもう慣れてしまったけど、盗賊討伐でも血を見ることに慣れるのはなんか嫌だな。
ただ、今生きている世界でそんな甘いことを言っていると、いつか取り返しのつかない事態が起きる可能性があることも理解できる。どうにか折り合いをつけて、いい解決方法があればいいな。
「殺したことないですよ。護衛途中で盗賊が出てきたら怖いですね。盗賊とかの扱いってどんな感じなんですか?」
「盗賊は捕縛して門兵に引き渡すと、被害状況や危険度に応じて懸賞金が出るわよ。もちろんそんな余裕がなければ、その場で殺しちゃっても仕方がないかな。ただし、遺体や証拠品は報告義務があるから注意してね。もしも報告せずにあとでバレたら・・・」
「あとでバレたら?」
「殺人容疑で捕まることもあるから気をつけてね」
ミレイさんは満面の笑みで注意してきた。逆に怖い。盗賊に対する対応としては、よくある展開なので理解は出来た。あとは、実際の現場に遭遇して行動できるかだな。
「気をつけます。いろいろとお話ありがとうございました」
ミレイさんにお礼を言って、掲示板へと移動した。まだ時間があるし、護衛の依頼でも探してみようかな。
冒険者ギルドの掲示板を見てみると、ランクDの依頼票がいくつかあった。
『ランクD 護衛
募集人数:6名程度(うち1名はランクCが参加)
報酬:銀貨2枚
拘束期間:約3日(1日は自由行動可)
行先:山脈都市マトン』
『ランクD 護衛
募集人数:12名程度(うち2名はランクCが参加)
報酬:銀貨2枚
拘束期間:約2日
行先:港町ハーバイン』
『ランクD 護衛
募集人数:10名程度(うち2名はランクCが参加)
報酬:1日につき銀貨1枚
拘束期間:約2日
行先:内陸都市ランダルグ』
なるほど。ランクDの護衛依頼になると、1日あたり銀貨1枚前後の報酬なのだろう。護衛依頼は、護衛対象の馬車2つにつき、6人パーティ1組で受けることが多いらしい。それを参考にすると、全体人数の予想もある程度は出来る。たまに護衛人数をケチる人もいるらしいが。
んー、人数多いところでなるべく目立たないように行動するか、人数少ないところで他の冒険者との親睦を深めるか、どうしようかな。




