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38話 ランクアップ試験(E→D)

閲覧いただきありがとうございます。

仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

フロンダの街中に魔物が現れてから約1週間が過ぎた。今日はいい天気だ。あの出来事のあと、ミレイさんの言うとおり、私には掃除の指名依頼がたくさん舞い込んできた。


『疾風の掃除屋』


その二つ名の通り、魔物騒動で荒れた街なかを、疾風の如くすばやくキレイに掃除して回った。もちろん今回の掃除では『小さな魔石』は見つかっていない。これでひとまず街中に魔物が突然現れることはないだろう。


『小さな魔石』由来と思われる魔物について、素材買い取りのおっちゃんから聞いた話だが、しばらくしたら素材が腐敗して使い物にならなくなったそうだ。


魔石がもともと小さいので、元のサイズの体を維持できないのではないかと推測している。仮面の姿でこの前の魔物の素材を買い取りしてもらおうと思っていたけど、売りに行かなくて良かった。使えない素材を売りさばいたと悪い噂が広がるところだった。


一応、回収した素材はアイテムボックスに保管している。時間経過がないため、容量に困らない限りは、何か調べるのに役に立つ可能性もゼロではないからだ。もちろん邪魔だけどね。




私は今、冒険者ギルドにいる。ミレイさんに呼ばれて話を聞きに来たのだ。


「ミレイさん、おはようございます」


「おはよう、スグルくん。さっそくだけど、冒険者ランクDへのランクアップ試験について説明するね」


そう、私はこれからランクアップ試験を受けることになったのだ。常設依頼は素材納品ですでに規定数を超えていたが、通常依頼はまだ足りていなかった。


しかし、今回の魔物騒動で指名依頼も劇的に増え、あっという間に規定数を超えたのだ。ただ、試験は街の状態が落ち着いてからということで、今に至る。


「今回の受験料は大銀貨1枚ね。筆記と実技で判断するのは前と変わらずね。さっそく筆記試験からしましょうか」




別室へと移動した。以前、冒険者ランクEへのランクアップの筆記試験で使用した部屋だった。中に入ると、ギルドマスターのミカエラさんが仕事をしていた。


「ミカエラさん、おはようございます」


「おはよう。スグルくん。今日は冒険者ランクDへ上がるための筆記試験だったわね。頑張ってね」


ミカエラさんは自分の仕事をこなしながら、試験官として私の不正チェックを行う。もちろん不正する気はないので問題はない。


「ミカエラさん、あとはよろしくお願いします。それじゃあスグルくん、私はもう行くから頑張ってね」


ミレイさんが退出したことだし、問題を解くとするか。


『ラビットの買い取り額が1体につき大銅貨1枚と銅貨1枚とする。4体納品したときの合計買い取り額はいくら?』


掛け算が出てきたが、まだまだ小学生のレベルのようだ。日本の教育レベルだと、まだまだ余裕そうだ。


『辺境の森にいる魔物ランクFの名前をわかるだけ書きなさい』


これも前と同じで簡単だな。常設依頼をこなした冒険者なら普通にわかるはず。


その後も簡単な内容の問題ばかりで、あっという間に解き終わり、ミカエラさんに声をかけた。よし、次は実技試験だ。今回の課題はどんな魔物かな。



「スグルくん、前回の試験でもそうだったけど、今回も終わるのが早いわね。期待の新人は優秀だね〜」


「それはきっとじいさんの教えが良かったからですよ」


私はじいさんと2人で森の中で暮らしていたけれど、じいさんが亡くなったので街におりてきたという設定でフロンダの街に来た。じいさんとはもちろん架空の人物だ。


「そういえば、スグルくんの場合は素材納品数がかなり多いので、実技試験は免除することになりました。よかったね!」


おっと、突然の実技試験の免除発言。こちらとしては時間短縮になって助かるんだけど、いいのだろうか。


「いきなりでちょっとビックリしてます。筆記試験だけで終了するのであれば、こちらとしても楽ですが、他の方でもこういうことはあるんですか?」


「たまにあるわよ。もちろんギルドマスターの承認が必要にはなるけどね」


いい意味で目をつけられたと捉えていいのかな。悪目立ちしないように気をつけないと。試験結果は明日の朝に発表とのこと。ミカエラさんに挨拶して冒険者ギルドを後にした。

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