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閑話 思惑

閲覧いただきありがとうございます。

仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

青年が持ってきた研究結果を読みながら、これからのことを考えると自然と笑みがこぼれた。


組織が様々なところに研究を依頼して、ボツになった研究結果は数しれないが、これは使える類の研究結果だった。成果がなかなか出ないという理由で研究を打ち切りにしなくて良かった。



机に置いたワイングラスを手に取り、これからのことについて考えた。年齢は30代後半だろうか、赤茶色のロングヘアーで、体格は細めですらっとしているが、レベル補正により十分な力を兼ね備えている。


ここはフロンダの街にある、とある店舗の3階部分。そこには組織の幹部候補であるステリアが座っていた。この研究結果を現場でどう活用しようかと考えを巡らせていた。


ステリアの任務は、表の組織で重要なポストや立ち位置を確保することだ。そうすることで組織が活動しやすい環境を作ることが出来る。現在、冒険者ランクBだが、そこからなかなか先に進めない。さらなる実績を積み上げるために、今回の研究結果を利用しようと考えていた。


「『小さな魔石』を使って街中で魔物を発生させて、襲われている人たちを助けるってのは、印象も良くてプラス評価になるはずよね。辺境の森の浅瀬で突然魔物ランクBが出たらどうなるかしら。多少の被害が出ても魔物ランクBまでなら私でも対処できるし、試してみようかしら。ふふふ」


これからのことを考えると、思惑が上手くいったときの事が目に浮かび、お酒に酔っていることもあり上機嫌になってきた。


「さっそく準備に取りかかろうかしら。ふふふ」




翌日、組織に依頼して魔物ランクBからCの『小さな魔石』を集めてもらった。『小さな魔石』を魔物に変える波動装置も手配済みだ。


魔石が手に入ると、組織の部下に命じてフロンダの街、辺境の森に『小さな魔石』をバラまくように指示を出した。決行の日を1週間後に決めて、街の人達にバレないよう、こっそり実施するようにと念押しした。




決行前夜。


「ステリアさん、ギリギリまでかかりましたが、魔石のバラまき終わりました!」


部下から任務完了の報告を受けたステリアは予定通りに事が進んでいることを嬉しく思った。しかし、懸念事項が1つあった。


「当日は街中に待機して、自然な流れで魔物の討伐に参加する予定だったけど、冒険者ギルドからなぜか指名依頼が入ったのよね。何か心当たりはないかしら?」


ステリアは目を細め、報告にきた部下を睨みつけた。誰かがヘマをしたことは明らかなのだ。


「一部の部下が低ランクの冒険者に声をかけて辺境の森に魔石をばらまくように依頼したそうです。その冒険者からバレたのかもしれません。ただ、重要なことは教えていないですし、明日何かが起きることぐらいしかバレていないはずです」


それくらいならバレても別に問題はないけど、こういうことが起きると先行きが不安になる。明日、何もないといいけど・・・


「私達が組織の人間だと言うことは絶対にバレたらダメよ。明日はまず街中の魔物の対処にあたるわ。その後、自然な流れで森へと向かい、残りの魔物の対処をする。いいわね?」


「了解しました!」




そして、一夜が過ぎて決行当日。




ステリアは外に出て、波動装置を起動させた。波動装置は起動時間によって遠くまで届くようになっているが、それでも半径1キロ程の範囲までしか届かない。他の範囲は部下にまかせて冒険者ギルドへと移動した。


冒険者ギルドに入ると、中はいつも通りといった感じで賑わっていた。異常の連絡はまだないようだ。


「すみません、指名依頼で待機しておくように言われたステリアです」


受付の人に事情を説明し、ギルドカードを渡した。内容の確認が終わり、奥の個室へと案内された。


「本日はよろしくお願いします。指名依頼で今日1日待機していただくことになりますので、この部屋をお使いください。冒険者ギルドの外に行く場合には、行き先を必ず受付の人に伝えるようお願いします」


受付の人は、指名依頼の注意事項を話して部屋を後にした。ここに来る前に波動装置を起動したので、呼び出されるまでそんなに時間はかからないはず。このまま部屋で時間を潰そうと思い、ステリアは武器の手入れを始めた。

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