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閑話 研究結果

閲覧いただきありがとうございます。

仕事忙しくなり更新が遅くなりすみません。

2日おきには更新できるように頑張りますので、

応援よろしくお願いします(´-﹏-`;)

時は少し遡り・・・




ここはフロンダの街から少し離れた場所にある村『エビレイ』。人口100人ぐらいの小さい村だ。ただ、普通の村とは少し違うところがあるのだが。




「ジーグス博士、実験の進行具合はどうですか?」


「君か。実験は順調じゃよ。以前開発した『小さな魔石』はようやく予想通りの結果を出してくれた」


どこにでも居そうな冒険者姿の青年が、ベルガ博士に研究の進行具合について尋ねていた。


「辺境の森に設置した『小さな魔石』は遠隔でも装置に反応してくれたぞ。ここまでの結果を出すまで、だいぶ長かったのぉ」


ジーグス博士は今までの苦労を振り返り、感慨深くなっていた。ここまで来るのに約10年の歳月を費やした。青年がこの仕事に関わるよりも前からこの研究を行っていた。青年に取っては関わりだしてからまだほんの数年の出来事になる。




村にあるなんの変哲もない一軒家。中に入ると、キッチンとリビングがあり、さらに奥に進むと部屋がある。いわゆる寝室だ。その部屋にあるベッドに、ある操作をすると、ベッドが動いて隠し階段が現れる。そこを降りると、一階部分よりも広い地下スペースが現れた。ベルガ博士と青年は今その地下スペースにある研究室で話をしている。


「現状ではどこまで出来るんですか?」


「そうじゃのぉ。まず『小さな魔石』じゃが、普通の魔石で品質『最高』のものから10個作成できる。ただし、一度作成したものを再合成する場合、10個以上使用して、しかも品質は『低』になることについては以前話したじゃろ」


「そうですね。そのため小さな魔石として数が増えても、元に戻すと品質下がるし、将来性のない赤字研究だったという話でしたね」


「ひどい言われようじゃったが事実だしな。この『小さな魔石』、一見すると無駄なように思えるが、実は違ったのじゃ。結論から言うと、ある波動が出る魔道具を使用すると、その有効範囲にある『小さな魔石』が活性化することがわかったのじゃ」


ジーグス博士は、青年に対して力説を始めた。青年としては、研究結果をまとめた文書を預かればそれで任務が終了する。しかし、機嫌を損ねて文書がもらえなくなると困るので、仕方なくだが会話を続けていた。


「活性化すると、どうなるんですか?」


「それはじゃな、なんと『小さな魔石』のもととなった魔物がその場に現れるのじゃよ」


「え!?それってすごくないですか?もしかして、倒したら普通の魔石が手に入ったりします?」


「残念ながらそれは無理じゃな。『小さな魔石』からは元になった魔物が生まれるが、素材は1日経てば腐敗し、『小さな魔石』はエネルギーを使い果たして消滅する。それでも実に素晴らしい発見じゃろ?」


青年はジーグス博士の研究成果を興味津々といった感じで聞いていた。魔物を生み出せるが、素材や魔石は使えないとなると、結局赤字研究じゃないの?という考えは一切外にもらさずに。その後もジーグス博士は話を続けた。要点としてはこんな感じだ。


・『小さな魔石』に特別な波動を浴びせると元になった魔物が生まれる。

・この方法で生み出された魔物は1日ほどで死んでしまう。

・倒して手に入れた素材は1日ほどで腐敗する。

・魔石は手に入らない。

・特別な波動は届きさえすれば距離があっても問題ない。室内は不可。

・普通の魔石に同様のことをしても何も起こらない。

など。


青年はこれらの研究結果をまとめた紙をジーグス博士から預かった。


「この研究結果を何に使おうが儂は構わないが、研究資金だけはちゃんとくれよな」


「私がお約束は出来ませんが、結果を出せば組織もお支払いすると思いますよ」


そう言って青年はエビレイの村を後にした。

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