35話 独自調査7
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フロンダの街で起こった魔物騒動はひとまず収束を迎えた。建物や住民への被害は出たが、亡くなった人がいなかったのは不幸中の幸いだ。
今回の件について、街中で魔物が自然発生したとは到底思えない。『小さな魔石』が関係しているに違いないが、いったい誰がこんなことを・・・
裏路地で人目がないことを確認して変装を解き、冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドの中に入ると、皆が慌てているようで騒然としていた。街中での魔物出現が影響しているようだ。
「被害状況の報告はまだか!?」
「魔物討伐に向かわせた冒険者たちはどうなった!?」
「手が足りない!誰かこっちを手伝って!」
職員たちは指示出しや関係各所に連絡を取り合って状況把握しているようだ。ミレイさんも忙しそうにしていて話しかけづらい。また今度出直そうかな。
冒険者ギルドを出て辺境の森に向かった。『小さな魔石』はフロンダの街中だけじゃなく、森の中にもあったからだ。フロンダの門のところに行くと、ドナートさんはいなかった。街中の対処に行っているのかな。
門兵に話を聞くと、森の中でいつもとはランクが違う魔物が出ているそうだ。もしかして街中で起きたことと似たようなことが起きているのかも。
「坊主、森に行くなら気をつけろよ〜」
門兵にお礼を言って辺境の森へ向かった。
スキル《索敵》を使用すると、確かに魔物の配置がいつもとは違っていた。森の魔物が街の方に来ることはないだろうけど、低ランクの冒険者が高ランクの魔物に出会ったら一大事だ。私に出来ることをしよう。
辺境の森に入り、周りに人目がないことを確認して仮面姿に変装した。お面をかぶり、黒のローブを来て、光魔法《変色》で髪の毛を赤毛に変えた。闇魔法《気配遮断》を唱え、森の中を移動した。
さて、どうしようかな。森の中では獲物を横取りするとクレームにつながる。自身のレベルアップのために強敵に挑む冒険者もいるからだ。緊急事態とはいえ、街中のときみたいに勝手に倒さないように気をつけないと。
スキル《索敵》を使用して、周りの魔物とは魔物ランクが違う魔物を探した。近場は昨日『小さな魔石』を集めた場所なので、特に異常はない。やっぱり『小さな魔石』が原因の可能性が高いようだ。
さて、南と北のどちら側から攻めようかな。なんとなく北側から攻めようかな。
しばらく移動すると場違いな魔物が見えてきた。この辺りは通常ランクEの魔物だが、一匹ランクの高い魔物がいる。
『ブルースネーク ランクC』
すでに冒険者が戦っていたのですぐに割り込むわけにはいけない。この冒険者の人たちは、前衛が3人、後衛が1人の4人組パーティーだった。知らない人に声をかけるのは勇気かいる。今は仮面で変装中だし、勇気を出して一言声をかけてみよう。
「お取り込みのところすみません。手助けは必要でしょうか?」
「早く助けてくれ!!もう限界だ」
「ここまで頑張ったのに諦めるの!?」
「ギリギリの状態じゃ誰か死ぬぞ!」
仲間内で意見がバラバラだった。どうしよう。トラブルの可能性ありだ。ただ、このまま魔物を放置して彼らが死んでしまったら目覚めが悪い。かといって獲物を横取りして倒してしまったら、あとで何を言われることか。こういう時はやっぱりアレだな。
「あのー、次が控えていますので多数決を取りたいと思います。手助けが必要な方は声を出してください」
「いる!」「頼む!」「早く」
「ちょっと!みんな諦めるの!?」
4人中3人が賛成だった。女性1名反対だが、あとで仲間たちが説得してくれることだろう。さて、サクッとやりますか。
ナイフを片手に持ち、スキル《身体強化》からの剣術スキル《一閃》。魔物の懐に入り、ブルースネークを一刀両断した。刃が通った後に残る光の残像とキラキラの光粒子がかっこいいと思うのは私だけだろうか。仮にそうだとしても気にするものか。これは厨二病の心を揺さぶるエフェクトなのだ。中身はおじさんだけどね。
ブルースネークが倒されると、4人の冒険者たちは目を見開き固まってしまった。ビックリしたのだろうか。私は仮面姿だし怪しさ満点だ。ただ時間がないので色々聞かれる前に先を急ぐとしよう。
「素材は置いときますのでご自由にどうぞ。私は先を急ぎますのでもう行きますね」
冒険者たちに一言声をかけて私は次なる魔物を探しに移動を再開した。




