34話 独自調査6
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「応援はまだか!?もう持たねぇぞ!!」
「なんで街中にこんな魔物が!!危ない!火魔法 《ファイアランス》」
「ここで火魔法を使うな!!火事になるぞ!」
冒険者と思われる人たちが戦っていた。現場は慌ただしくしており、負傷者もいた。戦況は劣勢のようだ。
『レインボースネーク ランクA』
スネーク系の魔物は名前の前に魔物の特徴がわかるような頭文字がついていることが多い。色だとわかりやすく、例えばレッドスネークなら火魔法が得意な魔物になる。
今回現れた魔物はレインボースネークだ。7色すべてに関連する特徴を持っているというわけではなく、主に2〜3種類の特徴を持っているものを総じて『レインボー』と名付けられている。
辺境の森にも似たような魔物が数多く出てきたが、すべて私の経験値の糧となってくれた。ありがたや、ありがたや。
さて、レインボースネークの倒し方は?というと、持っていない特徴の魔法を使用することだ。もちろん物理的に倒しても問題ない。
スキル《鑑定》で詳しく観察してみると、今回のレインボースネークは水魔法、土魔法、風魔法を得意とするようだ。先程の冒険者が火魔法を使ったのはそれを理解してのことだったのか、もしくはテンパってとっさに出たのが火魔法だったのか・・・この話は置いておこう。
今いる場所はフロンダの街中。周りの住居には魔物によって、すでに多数の被害が出ているが、火魔法を使用してさらに被害を大きくするのは悪手だ。火事でも起こしたら、すべてが終わったあとに住民から非難されることになるだろう。
「空間・闇魔法《黒球滅》」
魔法を唱え、握りこぶしぐらいの大きさの黒い球体を今回は4つ、私の周りに出現させた。その内の2つはレインボースネークの後方へ移動させ、残り2つは私の側に待機させた。魔物ランクAに対して油断は禁物だ。私はスキル《身体強化》を使用して、レインボースネークに向かって走り出した。
闇魔法《気配遮断》を使っているが、さすがは魔物ランクAである。レインボースネークは黒い球体を操る私の危険度を認識したようで、すぐに水魔法 《ウォーターレーザー》を使用してきた。口のあたりから水が勢いよく真っすぐ吹き出してきた。
私は黒い球体を1つ使ってウォーターレーザーにぶつけた。ウォーターレーザーは直線的な攻撃魔法なので、黒い球体を当てやすい。2つの魔法がぶつかるとウォーターレーザーは黒い球体に吸い込まれ、私まで届かなかった。
私は黒い球体を維持したまま走り続けた。レインボースネークはこの魔法ではダメだと思ったようで水魔法を解いた。それと同時に私の黒い球体も1つ消滅した。
今度は土魔法 《アースニードル》を使用してきた。私の足元に1メートルぐらいのトゲが複数本現れたが、咄嗟に地面を蹴って右前方へとジャンプした。
レインボースネークはそれを狙っていたかのように今度は風魔法《風手裏剣》を使用してきた。この魔法はその名の通りで、風で出来た手裏剣を任意の数飛ばすことが出来る。今回は数十個はあるだろうか。
私は空間魔法《空間認識》を使用した。周囲の空間にあるものを立体的に正確に認識することが出来る魔法だ。これにより、相手の作った風手裏剣は全部で13個あった。
私も風魔法《風手裏剣》を使用して風手裏剣を13個作成した。ただし相手とは逆回転の風手裏剣だ。それを寸分の狂いもなく、相手の風手裏剣へとぶつけた。2つがぶつかった瞬間、お互いが相殺され、何事もなかったかのように周囲には爽やかな風が吹いた。
レインボースネークは何が起きたのか、一瞬理解が出来ず動きを止めた。その隙に私は残り3つの黒い球体をレインボースネーク目がけてぶつけにいった。
3方向から黒い球体が近づいてきたことにレインボースネークは気づき、咄嗟に自分を中心に土魔法 《アラウンドアース》を使用した。レインボースネークの周りに土の壁がせり上がり、黒い球体は道を阻まれて土壁へと衝突して消滅した。
一難去ってレインボースネークは安心したように「フシュー」とため息をついたように見えた。その後、ふと上を向くと空から何が降ってきた。
何かが光ったと思った次の瞬間、レインボースネークの首と胴体が分離した。
土魔法 《アラウンドアース》は自分の周りに壁を作る魔法だ。周りということは、自身の頭上には壁がないということだ。つまり、がら空きとなっている。
私はレインボースネークが土魔法 《アラウンドアース》を唱えている最中、頭上へと飛び上がった。黒い球体の対処で手一杯のレインボースネークは、案の定私の行動に気づくことが出来ず、接近を許してしまったのだ。
あとはお馴染みのスキルだ。ナイフ片手に剣術スキル《一閃》にてレインボースネークを一刀両断した。刃が通った後には光の残像が残り、キラキラと光の粒子が舞っていた。
倒したレインボースネークを《アイテムボックス》に収納し、その場から離れた。他の人に見られないように注意しながら裏路地に入り、スキル《索敵》を使用。街中に魔物はもういないようだ。
ふぅ、ようやくひと安心だ。




