32話 独自調査4
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『宿屋 ジャポン』
以前、受付のサラさんの悩みを解決した宿屋だ。そこで働いているのが熊の獣人ベルグさんだ。
夕食を済ませたので、今はもう夜になっている。明日までに『小さな魔石』を探さなければ、何かが起こるらしい。あくまで森に魔石をバラまいたナターシャの言い分だが。
「ベルグさん、こんばんは。サラさんに手伝ってもらえると聞いて伺いました」
「スグルか。サラから話は聞いてるよ。宿屋を立て直してくれた恩もあるし、今回手伝わせてもらうぜ。だがな、これからすることは他言無用で頼む。変なのに目を付けられたくねぇしな」
「もちろんです。よろしくお願いします」
ベルグさんに事情を話し、今回探す『小さな魔石』の実物をいくつか見せた。「なるほどね」とつぶやき、2人は宿屋を後にした。
宿屋を出るとベルグさんは首を左右に振り、右側の道へ進んでいった。分かれ道になるたびに左右に首を振り、道を選んで進んでいった。
(鼻で何かを感じ取っているのかな?)
しばらく歩くと家と家の隙間を指差し、進むように合図された。周りに注意しながら歩いていくと、芝生の中に『小さな魔石』が落ちていた。
「ベルグさん、見つかりました!こんなところにあるのを見つけるなんて、すごいですね」
「まぁな。詳しく話せねぇが、このことは他言無用で頼むな。よし、次に行くぞ」
「もちろんです。この調子でよろしくお願いします」
その後も歩いては立ち止まってを繰り返し、街中に落ちている『小さな魔石』を回収していった。夜の闇が濃くなり、そろそろ宿屋に戻ることになった。
フロンダの街は広いので、全範囲を探すのには時間が足りない。申し訳ないが、今回捜索したのは私が今まで行ったことのある範囲に限らせてもらった。知り合いに被害が出るのだけでも防ぎたい。私一人ですべてをこなすのは流石に無理だ。あとは冒険者ギルドに任せよう。
「ベルグさん、お付き合いいただき、ありがとうございました」
「いいってことよ。今後もうちの宿屋をご贔屓にな」
ベルグさんにお礼を言って、部屋へと戻った。私に出来ることはやったし、今日はもう寝るとしよう。
翌日、冒険者ギルドへと向かった。
「ミレイさん、おはようございます。『小さな魔石』でなにかが起こるの、いよいよ今日ですね」
「スグルくん、おはよう。何も起こらないといいけどね。ギルドマスターとも相談して、手が空いていた冒険者ランクBのステリアさんに待機してもらうことになったの」
「ランクBですか。それなら安心ですね。ランクEの私じゃ頼りないかもしれないですけど、私も何かに備えておきますね」
「ふふふ、疾風の掃除屋さんにも対処してもらえるのなら、もう安心ね」
ミレイさんは子供をあやすような感じで受け答えした。こっちは真面目に言っているのにね。
さて、これから何をしようかな。とりあえず昨日、辺境の森で『小さな魔石』を集めたときに、ついでに大量の魔物を倒したのだ。これを解体倉庫に行って売却しようかな。
解体倉庫に移動した。中に入ると、買い取りのおっちゃんはいつも通り引きつった笑みを浮かべながら対応してくれた。笑顔が苦手になったのかな。森の中をかなり移動したので素材もかなりな量になった。ぜひとも仕事と割り切って対応してほしい。おっちゃん、ごめんね。
しばらく時間がかかったが素材の買い取りも無事に終わったので、街中を散策しようかな。何かが起きるとしたら、昨日『小さな魔石』を回収できなかった範囲の可能性が高い。まだ行ったことのないところだし、新たな発見があるはずだ。
街中を歩いていると、住民とすれ違うがいつも通りの様子だ。特にこれといった異常は見受けられない。
(このまま何も起きないといいな)
新しい道を歩いていると、いくつかお店が見えてきた。今まで来たことのない通りなので、見るものすべてがワクワクする。その中でも気になったお店がある。
『ポーション屋 キールのお店』
表通りにあるお店だ。以前脇道で見つけた『ばぁやのお店』よりは人気のあるお店なのかな。中に入って様子をみてみよう。
扉を開けると、何組かお客さんがいた。棚の数も多く、ポーションもたくさん置いてある。ばぁやのお店よりも本数は確実に多い。量はあるが質はどうだろう。邪魔にならないようにポーションの前へと移動して、こっそり《鑑定》を使用した。
『低級ポーション
品質:低
効果:HPを30回復する』
『中級ポーション
品質:低
効果:HPを120回復する』
『低級魔力回復ポーション
品質:低
効果:MPを10回復する』
あれ?品質がどれも低いぞ。もしかして量を揃えるために質を落としたのだろうか。ということは、かわりに価格が安いはずだと予想したが・・・期待は裏切られた。どれもばぁやのお店と同じぐらいの価格帯だった。なんというぼったくりだ。土地代とかが高いから仕方なくこの値段にしていると信じたい。きっとそうなのだろう。
残念に思いながらお店を出ようとすると、突然、大きな音で警報が鳴り出した。
「ビー!ビー!ビー!」




