28話 不穏な空気
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翌日、冒険者ギルドへと向かった。ギルドの中は朝ということもあり依頼を受ける冒険者で賑わっていた。ミレイさんの手が空くのを見計らってから声をかけにいった。
「ちょっと聞きたいことがあるのですが・・・」
「あら、ランクEで『疾風の掃除屋』という二つ名が付く将来有望なスグルくんじゃない。今日はどうしたの?」
「ミレイさん、からかわないでくださいよ。恥ずかしいじゃないですか」
「将来有望って本気で思っているわよ。それよりも聞きたいことって何かしら?」
「掃除系の依頼をいくつか受けたんですけど、2回に1回ぐらいの頻度で『小さな魔石』が出てきたんですよ。これって何かわかりますか?」
マジックバッグから実物を取り出してミレイさんへと渡した。ミレイさんはそれを手に取って注意深く観察を始めた。
「んーなんだろうね。確かに魔石だけど、小さいわね。こっちでちょっと調べてみてもいいかしら?持っている魔石をいったん預かって、買い取りか返却か決めるのは後ほどって形になるけど大丈夫?」
「それで大丈夫ですよ。集めた魔石をお渡ししますね」
小さな魔石をマジックバッグからいくつか取り出してミレイさんに渡した。
「小さな魔石も見逃さないなんて、さすが疾風の掃除屋さんね」
ミレイさんにからかわれながらも、いろいろと聞いてみた。ミレイさんが言うには、小さな魔石が魔道具などの使用済みの魔石である可能性はないそうだ。また、自然発生の可能性はゼロではないが、街中で起こることはないだろうとのこと。謎は深まるばかりだ。ミレイさんにお礼を言って冒険者ギルドを後にした。
今日はこれから常設依頼をこなす予定だ。辺境の森へと移動して、魔物ランクEの魔物を探しながら森の中を進んでいった。もちろんスキル《索敵》を使用して、ランクEを探している。
オーク、スネーク、剛腕モンキーなど、サクサク倒していった。魔石を取り出し、素材を切り分け、《アイテムボックス》に収納する。そういえば、森の中には小さな魔石って落ちていないのかな?ちょっと試してみよう。
生活魔法《収集》で、周りに落ちているものを集めてみる。集まった大部分は落ち葉で、他に何か落ちているのかは、ぱっと見ではわからない。小さな魔石は落ち葉の下に転がっているのかも。生活魔法《分別》で調べてみるも、ここでは特におかしなものは見つからなかった。
その後も移動してランクEの魔物を狩りながら《収集》《分別》を使用した。たまに小さな魔石が出てきた。ただ、スキル使用後には、森の中に落ち葉の山が所々に出来てしまい、意味深な感じになってしまった。まぁそのうちなくなるだろう。
夕方になったので、フロンダの街に戻り、サラさんの宿屋に向かった。夕飯を済ませ、自室に入ると、さっそく今回の出来事を振り返った。
辺境の森の中を大雑把にだが、魔物ランクEからGが出る範囲で《収集》《分別》を行った。全部で60箇所ほどになる。その結果、『小さな魔石』は全部で28個集まった。他にも武器類が集まったが、これはそのままでは使えないので、後で再利用するとしよう。
話を戻そう。『小さな魔石』とはいうが、魔石なので合成できたりしないかな?試しに合成してみようかな。結構な数が集まってきたし、合成すれば新しい発見があるかもしれない。
まずは街中で見つかった魔石で試してみよう。魔石を砕き、次々に《錬金術 合成》を行った。そして、20個ほど合成したところで、魔石の表示が変わった。
『レッドスネークの魔石 品質:低』
・・・これは、どういうことだろう?
辺境の森で見つかった魔石も試してみよう。魔石を砕き、次々に《錬金術 合成》を行った。こちらも20個ほど合成したところで、魔石の表示が変わった。
『パラライズスネークの魔石 品質:低』
あれ?どこかで聞いたことある名前のような・・・




