22話 結果発表
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翌日、冒険者ギルドへと向かった。中に入るとミレイさんに別室へ案内された。この前、筆記試験を受けた部屋だ。
中に入ると、椅子に座るように言われ、ミレイさんは机を挟んで前方へと座った。隣にはこの前の女性の職員?が仕事をしていた。
「昨日はお疲れ様。結果発表の前に、昨日森の中で高ランクの魔物が出たらしいんだけど、大丈夫だった?」
(パラライズスネークのことについて誰かが報告したのかな?)
「そうなんですね。そういった魔物には特に出会いませんでしたよ」
「なら良かったわ。スグルにはまだ危険だから出会ってもすぐに逃げるのよ。さて、それでは先日の冒険者ランクFからEへのランクアップ試験の結果を発表します」
いよいよ発表だ。筆記試験はスラスラ解けたので問題ないはず。実技試験は、お題4つのうち1つ辞退したが、3つはクリア出来た。すべてクリア出来るのが理想だが、まずまずの結果ではないだろうか。
「スグルくんの今回のランクアップ試験の結果は・・・」
ミレイさんが神妙な面持ちで私を見つめていたが、次の瞬間にはニコッと笑ってこう告げた。
「合格です!」
「あっ、ありがとうございます!」
良かった。無事に合格することができた。これでランクEの依頼を受けることが出来る。
「ランクが上がったので、スグルくんには知っておいてほしい方がいます」
ミレイさんは隣に腰掛けている女性の方へ目配せをした。あの人は筆記試験の時にいた人だ。
「はじめまして、スグルくん。私がフロンダの冒険者ギルドのギルドマスターをしているミカエラよ。今後、顔合わせすることもあると思うから、これからよろしくね」
「えっ!?あ、スグルです」
不意打ちだった。ギルドマスターに会うのはもっと先だろうと思っていたけど、意外にも早かった。
「ランクアップ試験お疲れ様でした。時間あるときは筆記試験に同席するようにしてるの。こっちも書類仕事してるしね。どう、驚いた?」
「すごくビックリしました。筆記試験、見られていたんですね」
フロンダの冒険者ギルドのギルドマスター、ミカエラ。30後半ぐらいの年齢だろうか。髪は肩ぐらいまでの長さだろうか、動きやすいように後ろで束ねている。以前は冒険者をしていたそうで、ランクAだったそうだ。
「ランクEでギルドマスターと話す機会はなかなかないだろうし、冒険者の先輩として1つだけ質問に答えてあげましょう。何かあるかしら?」
んー、気になることはいろいろあるが、どうしよう。この世界にきたときに言われた言葉、『最終的には魔王を倒してもらいます』について聞いてみようかな。
「あのー、魔王ってどこにいますか?」
「!?」
あれ?なんだろう、この雰囲気。2人の表情は変わらないけど、急にピリピリしてきたぞ。あー、これは質問しては駄目なやつだったか。
「・・・ごめんなさいね。その質問はあなたにはまだ早すぎるわね」
ギルドマスターに会ったという驚きのあまり、考えが及ばなかった。石橋を叩かずに渡ってしまったようだ。これは、目をつけられたかも・・・
「でもまぁ、あなたの今回の試験内容を聞いていたけど、そう遠くない未来で答えられるかもね」
ミカエラさんに挨拶して、ミレイさんと一緒に部屋を出た。廊下に出るとミレイさんが小声で話しかけてきた。
「さっきの話は高ランクになってからまた聞いてね。それまでは余計なことに首突っ込まずに精進しなさいよ」
ミレイさんに釘を刺されてしまった。
魔王を倒すためには、まずは高ランクという実績が必要になるようだ。先は長いが頑張ろう。




