20話 実技試験2
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「あの、アルトさん。この辺にツチモグラがいないみたいなんですけど・・・」
「そんなはずはないよ、スグルくん。減点になってもいいなら辞退ってことで対応するけど、どうする?」
「辞退にしてもらってかまいません。森の中が何かおかしいようです。」
《索敵》の情報を魔物ランクD以上に絞って検索をかけてみた。すると、この辺りにいるはずのない魔物が引っかかった。
『パラライズスネーク ランクB』
こんなところで出会うとは。以前戦ったことのある魔物だが、名前の通り麻痺毒を打ち込んでくるヘビ型の魔物だ。こいつの毒にやられると丸1日動けなくなる。私の場合は、状態異常を回復するスキルで難を逃れたのだが、それは置いといて・・・
ツチモグラは危険を察知すると、地中深くに潜る性質があり、そうなると《探索》や《索敵》では見つからない。階層が違うと認識されるようだ。
さて、どうしよう。今のレベルではさくっと倒せるけど、変に目をつけられるのも困る。んー、どうにかごまかすか。
「アルトさん、試験はこれにて終了ですか?聞きそびれたんですが、現地解散でも大丈夫ですか?」
「んーランクが上の試験の場合はギルドに素材納品に行ってもらうけど、ランクEの試験なので現地解散でも大丈夫だよ。スグルくんはここに残って何するの?」
「まだ時間もありますし、もっと素材を集めて帰ろうと思いまして。今回ツチモグラを辞退したので、もし不合格の場合、また銀貨1枚必要になるんですよね?」
「そうだね。でも筆記試験も加味されるからまだ落ちたとは限らないよ。そういう理由ならここで解散しよっか」
アルトさんに試験のお礼を伝え、森の奥へと歩いていった。アルトさんの姿が見えなくなると、すぐにスキル《身体強化》を使用してパラライズスネークに向かって走り出した。
《遠視》を使用して周辺状況を調べてみると、冒険者だろう人たちがパラライズスネークから散り散りに逃げているのがわかる。中には逃げるのが間に合わずに麻痺毒にやられた人たちもいるようだ。
闇魔法《隠密》も使っておこう。これは気配遮断の上位スキルで、使用時間(分)×20のMPを使用することで自分から発する気配、音、匂いを遮断してくれる。
あれこれ考えているうちに、パラライズスネークの前にたどり着いた。周りにはまだ冒険者がちらほらいるようだ。姿を見られたくはないので、水魔法《濃霧》を使用する。自分を中心に10mの範囲に霧を生み出すスキルだ。
姿が隠れたところでパラライズスネークに向かって走り出した。ナイフを片手にスキル《身体強化》を使用して近づいた。一瞬のうちに懐へと飛び込み、横を向くとパラライズスネークの頭部がある。スキルを唱えた。
剣術スキル《一閃》
ナイフから光の刃が伸びた。薄く細長い2m程の光の刃だ。私はそれを上段から素早く振り下ろし、バラライズスネークを真っ二つにした。刃が通った後には光の残像が残り、キラキラと光の粒子が舞っていた。
この間、1秒。
スキルの補正で光の如く素早く動けるため、短期決戦時に重宝しているスキルだ。ただ強力なスキルなので、クールタイムが1日かかるという欠点付きだが。
倒したパラライズスネークを《アイテムボックス》に収納し、《探索》を使用して周囲の状況を確認した。
麻痺毒にやられた冒険者に《パラライズキュア》を唱えた。もちろん《濃霧》の中で姿を見られないようにして。
その後、足早にフロンダへと移動した。




