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憂鬱の民[エッセイ・小説短編集]  作者: 紀ノ貴 ユウア
32/35

31.あなたへ

 鬱と克服。

 ―――あなたへ。

 それは、あなたがわたしにかけた呪いです。



 あなたはよく、わたしを叱責(しっせき)しました。


 気付いていますか?あなたは、わたしをあなたが思う方向に誘導できなかった時、苛立(いらだ)ちを(あら)わにし、それをわたしにぶつけてきたのです。


 あなたは、わたしに“甘ったれ”だと言って、“最善の方法”をわたしに説きます。

 ですが、あなたは気付いていない。あなたの考える“最善”は、必ずしもわたしにとって“最善”ではないということを。


 あなたとわたしは違うのです。あなたも言っていたでしょう、“わたしの人生はあなたのものではない”と。

 違う存在なのだから考え方も生き方も違うでしょう。それを正しく、理解してください。


 わたしはあなたの言う“甘ったれ”かもしれません。ですが、わたしから言わせれば、あなたは“愚か”です。


 わたしは、あなたの説く生き方に賛同できません。


 ですから、わたしはわたしの思う道をいきます。


 あなたにかけられた呪いは、わたしの力で、形を変えるのです。

 呪いは全て、わたしに課せられた試練だったのだと。わたしは、強い呪いをかけられるほど、強い存在になるべくして生まれたのだと。そう思うことにしました。


 そして、わたしは、あなたが想像しきれなかった結末(すがた)を得るでしょう。


 それが、わたしが見つけ出した呪いを解く方法です。



 ―――今に見てなさい、

 わたしに呪いをかけたあなたへ。

 ―――わたしへ

 呪いの正体に気付いているでしょう。


 そう、呪いの解除には、自分との戦いが必要です。

 きっと、並大抵(なみたいてい)のエネルギーでは勝ち得ないでしょう。時間もたくさん掛かることでしょう。


 でも。

 それでも、わたしは、いつかはわたしが勝つと信じていますよ。応援しています。


 頑張りましょう、やり遂げてみせましょう。



 ―――大丈夫。

 今はまだ、少し頼りないわたしへ。

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