上田あん②
快晴。
雲が一つもなく、空の色がきれいな青色をしていた。
だけど時期的に熱くもなくとても過ごしやすい気候だった。
私はお庭で日向ぼっこをしていた。
天気のいい日はよく日向ぼっこをしているのだ。趣味と言ってもいい。
だらしなく体を広げてうとうととしている時にチャイムが鳴った。
ピーンポーン
門の前に誰かが立っていた。
私は急いで起き上がり、門へ向かった。
それと同時に玄関から良太が出てきた。
「お、佐井。早かったな」
「うん、大丈夫だった?」
「全然大丈夫。入って」
「ありがとう。お邪魔します」
佐井と呼ばれる男がお家に入っていく。
私はただ見上げていた。
「あん、向こう行っていろよ」
良太が私をあしらう。
「あんちゃんって言うんだね」
佐井と呼ばれた男は私の頭をポンポンと撫でた。
よく大人の人に頭をポンポンとされることがあるけれど、佐井と呼ばれる男のポンポンはなんだか心地が良かった。
「あんはいいから早く上がりな」
「おっけー。じゃあねあんちゃん」
私は何も言わずお家に入る二人を見送る。
「あんちゃんおとなしい子だね」
佐井と呼ばれる男が良太に言っているのが聞こえた。
私はなんだか照れ臭くなって、急いで逃げ込んだ。
やっぱり自分の部屋は落ち着く。丸くなってじっとしていた。
日向ぼっこは今日はもうおしまい。
まただらしないところを見られたらいやだから。
ここでじっとしていて、帰る頃にまた出て行って、挨拶をしよう。




