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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ありがた迷惑

作者: あやと

ザーザーザーザーと音が聞こえてくる。

鳴り止む気配は無い。

ここは、川の土手である。

土手には、コンクリートで舗装された小道があり、車の行き来もあるような広さだ。

誰かが音楽を聞きながらランニングをしていると、後ろの方からも、前からも車が来て、ランナーが危ないのだ。

ちょうど、薄暗い時間帯に差し掛かっており、車のライトもまだついていない状況だ。

車は、ランナーを無視し、ある程度のスピード感でやってきていた。

あと少しでぶつかると思った次の瞬間、私は、大きな声で「危なーーーい」と叫んだ。

叫ぶ前には、ランナーは、小道の脇にある草むらに避けて、車を回避していた。

私は、ランナーがすでに車を見つけており、避ける準備をしていたのかと思った瞬間、急に恥ずかしくなり、顔を覆いたくなった。

ランナーは、私に気づくと会釈をし、颯爽と走り去ってしまった。

恥ずかしさだけが、その場に残った。

私は、ふと感じた。

私みたいに、たまーに散歩するくらいの人が、ランナーに注意できるかという問題だ。

ランナーは、毎日のように走っており、怪我や、事故がつきものなので、うまく回避しようと考えている人が多いと思ったからだ。

そうして、ランニングもしない私に注意されて嫌な気分になったのでは無いかと思ってしまったのだ。

考えすぎか、、、、、、、

私は、帰ってから、コーヒーでも飲みながらゆっくりしようと思う。

そして、インターネットでランニングシューズを買おうと思っている。

ランニングを始めて、あいつと対等な関係になって、後ろから車きてるぞーと注意してやり、肩をポンと叩いてやるのだ。そして不適な笑みを浮かべながら、立ち去ってやろうと思う。

その時まで待ってなさい、あのランナー。

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